「自由保育」「一斉保育」と並べると、「自由保育」
を選ばれる方がほとんどだと思います。
モコも「一斉保育」という言葉には抵抗がありますが、
場面によってはこれも大切なことだとも思っています。
園によっては、半分近くの子どもが「気になる子ども」
であり、特別な配慮が必要な子ども、ということも例外
ではない時代になっています。
実際、1歳半検診で経過観察になっている子どもの数は、
モコでも1歳児の1/3ほどです。
しかし、環境要因だったり、慎重に溜め込んでいる子ども
だったりするので、実際「気になる子ども」はもっと少な
くはなります。
幼児期を過ぎても「気になる子ども」のままかどうかは、
保育園の関わりで大きく変わると学童児を見ていて大いに
感じるところです。
時に「一斉保育」をする中で、これから「学習」をして
いく子どもの基礎となる部分を育てられると考えている
からです。
例えば、
姿勢を正して座る
話し手の目を見て話を聞く
といったことでしょうか。
0~2歳の子どもを持つご父兄には、まだまだ無理~
と思えるかもしれませんが、問題なくできることだと
思います。
食事の前には、テーブルの周りに椅子を並べ、皆が揃う
のを待って、「いただきます」をしますし、絵本の読み
聞かせの時には読み手の持つ絵本を真剣な眼差しで見て
います。
「一斉」という通り、皆で一緒に行うことで、他の子どもの様子
を意識させ、「今、何をよるべきか」を教えていきます。
「マネ」「模倣」することで、じっとしていることが苦手な子どもも
イメージが作りやすくなります。
また、「○○ちゃんってすごーい!」「じょうず!」と皆の前で褒めたり
することで、切磋琢磨し合えるのです。
そして何よりも「わたしも、みんなと○○した」異年齢保育では、
「お兄さんと一緒のことをした!」という達成感や安心感を得る
ことができるのです。
皆と違う発想や独創性も大変大切ですが、それが変に突出した特性を持つ
子どもほど、逆に「一斉」を学ばせることで「育てやすい子ども」に
育つと考えます。
学童所を運営する中で、本当にもったいない乳児期~幼児期を過ごしたなと
思ってしまう子どもを見るにつけ、「みんな揃って・・・」の大切さを
思うモコです。