離乳食って、働く母にとっては面倒で大変なものですよね。
しかも、完了になるまでには、段階を追って固さや大きさを変えていかなくてはなりません。
ご家庭によって、与え方が全く違いますし、離乳食への考え方も全く違います。
生きていくために、食事を摂るわけですが、離乳食には、また別の意味合いもあります。
そこを、しっかりと理解して、離乳食をすすめていってもらいたいなと、思います。
☆食べる動きを身につける
口のあけ方、舌の動かし方、あごの使い方
これは、お母さんの離乳食の与え方によっても変わってくるそうです。
(与え方は、また、次の機会に・・・)
子どもが、勝手に習得していくだけではないのです。
☆食べる意欲を育てる
自分で食べる(自分で口へ持っていく意欲)意欲を引き出す。
これは、お母さんがお子さんの口へ運んであげるだけでは、育っていきません。
ぐちゃぐちゃになりながらも、どうやったら口へ入るかを学んでいるのです。
この時期を通らないと、食が細い、意欲がない子に育ってしまいます。
中学、高校生になった時、特に男の子で運動をしている子は、沢山食べられないことで、
大きくならない、体力がない、などなど苦労しますよ。本人も辛い思いをします。
遠い将来ですが、そこまでを見越して食に対する意欲を育ててあげてもらいたいです。
☆五感で覚え、五感で楽しむ
食べ物の大きさ、味、舌ざわりを覚え、食べ方を知り、食べ物を知り、食を楽しんでいきます。
始めは、薄味だったり、そのものの味だったり、ドロドロのソフトな舌ざわりからですが、だん
だん、大きさ、味、舌ざわりを覚えられるように、変化をさせていきます。
これらを育てなければならないという思いも持って、是非離乳食を与えていってもらいたいと思いま
す。
ぐちゃぐちゃになるのが嫌で、お母さんがずっと口へ運び続けているというお話をよく聞きますが、
これをしないと逆にきれいに食べることができるようにならないというのです。
例えば、オムツの中にウンチをしてしまった場合と、パンツの中にウンチをしてしまった場合のお母
さんの対応を考えてください。
オムツならば、何も言わないでオムツを替えるでしょう。
パンツにしてしまった場合、きっと「きたないね。」「きもちわるいね。」とお話をして、パンツの中に
ウンチをしないように教えるでしょう。そう教えられた子どもは、パンツにしたら気持ち悪いし、汚い
と思うようになり、パンツの中にウンチはしなくなります。
食事も同じです。
ぐちゃぐちゃにしたら、お母さんの声かけから「汚い」を覚えるのです。
(これは、普通のお母さんの話です。ぐちゃぐちゃになったご飯を汚いと思わないお母さんだったら
「汚い」は覚えられないということです。いつまでも、ぐちゃぐちゃです。)