事業所内保育所を運営しているため、保育所へ通う子どものママ達は、知り合いが多いです。
職場が何年も同じだったり、同期入社だったり、先輩後輩の仲だったりと、友達付き合いをしているママ達も多いのです。
子どもが第一子同士だったりすると、なお更仲良くなるでしょう。
少し先にママになった友達を頼りに育児をしているママも少なくないです。
しかし、そんな中に落とし穴があることを覚えておいてほしいのです。
あるママAさんは、1つ年上の子どもを持つ先輩Bさんを信頼し、仕事に関しても、子育てに関しても絶大の信頼を持ち、相談にのってもらっている様子。
しかし、先輩Bさんは、あまり子育てが上手な方ではありません。
Bさんは、保育雑誌を読んだりするタイプでもなく、周りのアドバイスも耳に入るようなタイプではないのです。
いつも、何とかなるさっ、子どもは自然に大きなり、賢くなる、とどこかで思っているところがある方のようです。
なので、Bさんの子どもはじっくり遊んだり、頑張ってやり遂げたり、することができません。
3歳になる年には取りたかったオムツも、完全には取れずに卒園していきました。
給食も好き嫌いが多く、自分で食べる意欲が生まれることなく、卒園でした。
そんなBさんの子育てだけを参考にしているAさん。
保育士がアドバイスしてもBさんの言うことしか効こうとしません。
結果、Aさんの子どもも、Bさんの子どもと同じように卒園していくことになりました。
もっと、教えたいことが沢山あったのに・・・とは、保育士の弁。
Bさんの子育てしか参考にできなかったAさんの子どもは、Bさんの子どもとそっくりに育ちました。
大人になってもオムツをしている人はいないから・・と、Aさん。
トイレトレーニングも、おうちでは殆どしないままでした。
トイレトレーニングを通して学ぶことも多いのに・・。
子育てを通して親が成長していく とよく言いますが、子どもを通して色々な社会をみるようになるからではないでしょうか。
AさんもBさんも、大きな集団に子どもが入っていったときに、『あー、もう少し手をかけておけばよかった』 『あかちゃん扱いしすぎたなあ』 と同学年の子どもを見て思うことで、成長していくのだろうと思います。
保育所へ通う親と、学童所へ通う親、どちらが話しが楽かっていったら、学童所へ通う親です。
それは、自分と子どもしか見えていなく、自己中心的な考え方から、少し大きな社会の中の一員としての考えがもてるようになっているから。
子どもが友達関係を作る中で、自分や子どもを少し客観的に見れるようになってくるからです。
小さいコミュニティーも良いことは沢山ありますが、大きいコミュニティーも大切です。
子育ても1つではありません。
大きいコミュニティーで、色々な選択肢があることを学んでもらいたいと思います。
どこかの大学の授業の中にこんな講義があったそうです。
『幸せになるには、より良い選択をしていかなくてはならない』