moko's story -3ページ目

moko's story

mokoの作品


 「あっぶねー! 俺が頂いたぞ! おい! ZUI!

 考え事してんじゃねーぞ! どーせフリー中の甘い計画なんかしてたんだろう!?

 その前に自分の命落とすなよ!」


 ・・・・。

 「あ、あぁ。ありがとう。GUYA!」

 ピーピピ

 「ちょっと! ZUIどーしたの? GUYAがやってくれなかったら、あの世行きだぞ!

 ちゃんとやってくれよ!(まったく、フリーの話は後にすればよかったかしら?・・・)」

 

 本部長からのキーキー声が機内に響いた。


 やばい。どーしたんだ? おれ・・・

 このままじゃ本当にこの広い宇宙の中でフリーになっちまいそうだ。

 ・・・頭がくらくらする・・。


 「おい!顔色が悪いぞ!ちゃんと食べってっか?」

 「いや・・・。最近はFEDぐらいしか・・・。」

 「あー。それはいけないよZUIクン! おれなんか今日は朝からロボット、ユー君に丼作ってもらったんだぜ!

 もう元気もりもりよー!」

 「朝から・・。なんてやつだ。だからいつもそんなに元気なのかよ。」

 GUYAはいつからかロボットと一緒に暮らしている。だから彼女が出来ないんだぞ。

 「おぉ!でっけー奴(死星)を前方斜めに発見! いただき!!」

 ピーピピ

 「待て。ZUIにやらせる。あの大きさはお前には無理だ。ZUI、いいな?

 直7.8、地重2500tだ。密度が高い。GUYAお前に破片処理だ。'スピード’がいる。たのんだぞ!」


 うまいな・・・、本部長も。GUYAの一番好きな言葉で乗せて。

 「フッ・・・。'スピード’ね・・。OK! ZUI、安心して破壊しろ!」

 「分かった・・」

 

 巨大な星を破壊するのを得意とする俺。

 ‵スピード’を生かした、たくさんの星を破壊するのが得意なGUYA。

 この理由でおれら2人はペアを組まされていた。

 でも、本来の理由はそれだけではなかったのだ。その時はきづいてなかったが。


 「標的位置・・・OK」

 「威力・・・OK」

 「GUYA行くぞ! ・・・5、4、3、2、1・・・・」


 ガンッ 

 よし・・後は・・・GUYAに・・・。

 ・・・・。



 「・・・っしゃあ! さすがだぜ!・・・・っておい! ZUI! ・・・ZUI―――!!!!」


 ピーピピ

 「どーしたの? ZUI?? GUYA、お願い!!」

 


 


 俺たちは通路を通り、機体に乗り込んだ。

 俺たちの仕事は『CREAN THE EARTH』と言って、暗黙の仕事だ。

 いわば、そのまんまの意味で「地球を掃除」なわけだが、

 裏の事実は違うらしい。俺が思うにこの薄汚れた地球を掃除することなんて、

 もう手遅れでしかない。


 そして最近徐々にこの計画の仮面がはがれつつある。

 本部、国家は地球の外・・・つまり宇宙に地球と同じ惑星を造る。

 だから、俺たちはまず小さい星をぶっこわして最小単位にまで分解するのだ。

 ・・・でも、そんなことをして何になるのか。地球と似ている火星に移り住もうとたくらんでいるのか?

 わからない。

 一体国家は何を考えているのか。

 ただ、俺たちは『選ばれしもの』らしい。これだけしか知らない。

 今、ビックパラソルの下でしか生きられない人間。

 ビックパラソルとは、オゾン層のことで、もちろん人工のだ。

 発展途上国ではまだビックパラソルが造られていない。

 人々が年々紫外線の影響で体が犯され死んでいる。


 

 ピーピピ

 「準備OK? GUYA、ZUI いいな? このミッションが終わったら、三日間のフリーをあげるわ! 

 だから今日一日長期戦だけど、頼んだわよ!」

 「まじ!? やったー! 久しぶりのフリーだぜ! よぉおし、

 いっちょ、ぶっ放してやるか!」 

 GUYAがこぶしを上げて叫んでいるのが見えた。

 「・・OK・・」

 休みなんてほんと久しぶりだ。よし!なんだってやってやるぜ!!


 「前方300km.先に直3、地重3tの死星があるわ! ZUI頼んだわよ!」

 はっ! 本部長、女言葉になってやがる。さっきの忠告を少しは受け入れたのか?

 「了解!」



 ・・・う・・あ・・・? ぼやける・・。

 あと何Kmなんだ?


 え・・?・・もうこんな近く・・・に!!


 ガガッ


 ピピピピピピ・・・

 「はい・・・。もしもし・・・。」

 「ZUI! おはよう。 とてもお疲れのようね。昨日の事は気にしないで。

 でも今度借りを払ってもらうからね!」

 「あっ! ・・・・あぁ・・すまない。」

 すっかり忘れてた。 昨日ずっとKUEZIは待ってたのだろうか?

 「GUYAが教えてくれたの。モーニングコールしてやってくれってね。して正解だったわね。

 ずっと鳴らしてたのになかなか起きないんだもん。」

 「あぁ・・すまない。本当に。いつもいつも。」

 「何あらたまってるのよ! ・・・気をつけて仕事頑張ってね! 

 私ちゃんと待ってるから。ずっと・・ZUIのこと。」

 「・・あぁ。ありがとう。じゃあまた連絡するよ!」

 ・・・

 ふぅ。

 まったくGUYAもおせっかいやろうだ。

 いらん事までいいやがったなー。

 ・・・二時半か。

 頭がさえるにはいい時間だ。


 俺はシャワーを浴びて、またFEDとFEC(クッキー)を食べて、準備に入った。


 3時15分・・・そろそろ行くか。


 本部の入り口に本部長が立っていた。

 俺らのチームの司令塔だ。

 

 「おはよう。ZUI、朝早くからすまないな。頼れるのはお前たちだけだからな。

 こればっかりは・・・。

 「おはようございます。そんなことは分かっていますよ。本部長・・・」

 「・・・そうか。そーだな。でも無理しないで頑張ってくれ。」

 「はい。あなたも無理して男の振る舞いをしなくて良いと思いますよ。」

 俺はにやりとウィンクした。

 「なっ・・。女だからと甘く見られたくないからだ。まぁ、お前にはわからんだろう・・・。」

 

 「おっ!ZUIおっはよー!あっ、本部長! おはようございます!」

 扉が開いたと思ったら朝からハイテンションのGUYAが大声で入ってきた。

 「おはよう。いつもお前は元気だな。」

 「あは。 元気だけがとりえなもんで!」

 「・・・情けないな。技術も磨いてくれよ・・・。

  じゃあ頼むぞ。4時半開始だ! よくシュミレーションやっておくんだぞ」

 「了解」

 本部長は指令室の方へ向かっていった。

 後姿はまったくの女なのにな。

 

 「ちっ。・・『情けないな』だってさ。くぅーー!あいつ性格曲がったなー!本部長になったらこれかよー」

 「まぁ、そういうなよ。彼女なりの励まし方なんだ。 そうだ、わざわざKUEZIに・・ありがとう。助かったよ。

  +αがあったけど、あれは余分だったけどな。」

 「あは。ばれた? まぁいいってことよ!KUEZIの愛のモーニングコールで元気つけてやろうと思ってな!」

 そういいながら思いっきり俺の方を叩いた。

 いってーよ。本気で叩くやつがああるかよ・・