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第2章 記憶の始まり


 「ZUI。 準備OK!」

 GUYA(グーヤ)が操縦機内で右手を上げた。

 俺はGUYAに目で合図した。

 

 「OK。 NO.3 ZUI。・・・・発射!!」


 「・・・直2K。 重地1t。 ・・・破壊成功! ・・・おつかれ・・。

  今日はあがっていいぞ。明日は早朝だから、ゆっくり休んどくんだぞ!」

 「了解。」

 

 (カチ) 俺は、本部との電波を切った。

 明日は早いのか。だるいな。

 今日はせっかくのデートだったが、断らないといけないかもな。

 

 「明日何時からなんだ?」

 「さぁ・・俺これから約束があったのにな。」

 「KUEZI(クエージュ)とか?」

 「あぁ。」

 「ちょっとくらいいいんじゃないのか?」

 「・・・いい。 やめておく。」

 「ちっ。くそまじめなやつめ。 そのうち逃げられてもしらねーぞ!

  まったく、早く結婚してしまえば、遠征はなくなるのに。」

 「・・・」


 「おいっ! 大丈夫か? 最近ZUI 変だぞ!」

 「・・大丈夫だよ。ちょっと疲れてるみたいだ。早く休むよ。」

 「あぁ、そうしろよ。」


 俺たちは本部に向かってスピードを上げた。

 GUYAが言ってた事は否定できない。 最近体がやけに暑くてだるい。

 今日の任務は終わったけど、明日のハード任務の保障はこのままだと危ない。

 

 俺だってKUEZIとの結婚を考えてないわけじゃない。そのために

 お金だって貯めてるんだ。だけど、この世界を救うひもが結ばれるまで、

 おれはこの仕事を辞めるわけにはいかないんだ。

 だからまだ結婚は出来ない・・・。


 家のカードキーをさしてすぐさま、FED(full energy drink)を飲んだ。

 最近はこれしか口にしていない。 あー。 KUEZIの手料理がくいてぇ。

 それから俺はすぐベッドの上に転がっている任務張を見た。

 明日は・・・4時からか・・・。 10時間近く眠れそうだな・・・。

 ・ ・ ・・・・。


My Earth Is Only Here


 みんな「居場所=自分の生きる意味」を求めていた。

 このプロジェクトが終われば、答えが見つかるかもしれない。



第1章 Tell me your answer



 今思えば、何も不思議なことはなかったんだな。
 あー。それが、不思議だ・・・。分からない。

 今の自分と、明日の自分。そして、今までの自分。

 どれが本当なのか・・・。全部本物?

 それとも、全部偽者。


  今の地球は、果たして何個目だろう?

 この質問は、まだお前には早かったかな。

 でも、考えても見てくれ。この広い宇宙に俺たちだけが住んでいる、

 地球がたった一度だけ生まれたように、考えられるだろうか?

 もしかして何兆光年も向こうの場所で、地球があるかもしれない。

 ・・・なぁ、お前は今のこの地球は何個目だと思う?


 (カタコト、カタコト)

 「お父さん。あの星は、なんていうの?」

 「あーあれは、オリオン座だよ」

 「ふーん・・・。あっあれすごい! 小さな星がたくさん集まってるよ!」

 「あぁ、あれは天の川っていうんだ。まさしく川のように星が流れているようだろ??」

 (カタコト)

 「さぁ、今日はこの辺にしておこう。母さんが待ってるぞ。うちに戻ろう。」

 「えー? もぅ?? ・・・わかったよー」

 俺たちは、裏山の展望台で星を見ては、一日の出来事を話すのが習慣になっていた。

 いつもしぶしぶ帰る俺の子シーズに聞いてみた。

 「なぁ、お前はこの地球って何個目だと思う?」

 「えー!? 何行ってるの!? お父さん。 地球って一つじゃないの? 考えたことないけど。」

 「けど??」

 「うーーん。・・・じゃあ、お父さんは?」


 ・・・・・・・。

 ・・・。


  ・・・なんか、記憶あどこからかよみがえってくる。

  そうか・・。あの時からだったのか。

  そう、あれはプロジェクトが本格的に行われてきたころだった・・・。