moko's story

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フリー二日目


 「さて、どこ行きましょうか? お姫様。」

 「うーん、そうね・・・。まずは服が欲しいな・・ZUIに選んで欲しくって!」

 「・・・かしこまりした・・・」

 まじかよ。KUEZIって買い物好きだよなー。女ってみんなそうなのか? KICHIも結構好きだったし。

 まぁ、この前ドタキャンしちゃったしな、しょうがないか。

 俺たちは、レディースファッションのショップが立ち並ぶ通りへと向かった。

 もちろん‘エアーカー’で。




 「どう?」

 「あぁ、いいんじゃないか?」   昨日、KICHIは何を・・・?

 「これもかわいい!どう思う?」  5年間の間俺は何をしてたんだろ。

 「いいと思うよ。」          いろんな人に告られては付き合い。

 「あっ、私こういうの好きー♥」  でも、恋愛感情は誰に対してもなかった。

 「・・・あぁ」             そう、なぜなんて分からなかった。

 「・・・・」               ずっと引っかかっていた。でもなぜかそれが

 「ZUI、これはどう?」        消えそうだったんだ。なぜ?

 「似合ってるよ。」          KUEZIに逢ってから?それとも・・・?


 「はぁ。。心ここにあらずねー。これ最初に来た服よ。」

 「・・・あっ。ごめん。ちょっと考え事してた・・。」

 「・・・仕事が大変なのは分かってる。でも私と一緒にいる少しの時間は忘れて、楽しみましょうよ!これじゃお互い楽しくないわ!」

 「あぁ、ごめん! よし!

  すみませーん!! この服全部買います!」

 「はい。かしこまりました。」

 「ちょっ! これ高いのよ!」

 「いいのさ。いつも世話ばっか掛けてるし。 寂しい思いさせてるし・・・。これからだって・・・なっ!」

 「ZUIー♥」

 「お支払いは・・・?(目の前でいちゃつくんじゃねーよ。まったく。)」

 「あぁ、カードで。」

 「(こ、このカードは!! 金持ち野郎め。。)かしこまりました。」

 俺たちは待遇面に関しては申し分のないほど良かった。

 店員が俺のカードをみて驚くのも無理ない。

 

 「ねぇ。ZUI。 次は海の近くのレストランにいきましょうよ!」

 「お前・・・プラン立ててただろう?」

 「あは、バレタ? まぁいいじゃない!」

 最近ほんとGUYAに似てきたのは気のせいか・・・? まったく。

 「よろしいですとも、お姫様。どこへでもお供いたしますよ!」

 俺たちはそれからKUEZIのプランに従っていろんな場所に行き、デートを楽しんだ。


 

 



 後ろから聞き覚えのある声を聞いて、振り返った。

 「!! KICHI?!」

 「嫌いだったでしょ? 人ごみは。・・・でも、5年もたてば人は変わるものよね。」

 ぐさっ・・ まだ、怒ってんのか? 昨日のこと。 ・・・どうしたらいいんだよ。

 「お昼まだ? 良かったら一緒に食べない? あ・・KUEZIさんと待ち合わせ??」

 「いや・・・ 今日は一人だよ。・・・分かった。 今日はおごるから、昨日の事は、ゆるしてくれよ。本当に驚いて、あんなこといってしまったんだ。」

 「ぷっ! あははは! 変わってないわね、やっぱり。物でつろうとするところ! ふふ。

 じゃあ、うんとお腹すいてるからたくさんご馳走してもらおっと!」

 「・・・。はいはい。」

 

 俺たちは高層ビルの最上階のカフェに入った。窓の外はあいにくのくすんだ景色だが、あいかわらずカップルでいっぱいのカフェレストランだった。

 KICHIと食事するなんて・・・。両手に荷物に、カップルだらけのカフェに2人でいるなんて外からみたらおれら、まるで・・・。どうかKUEZI・・・そしてGUYAに見られませんように。

 

 KICHIに聞いてみた。強化遠征での出来事。

 そして、KICHIから5年間の間・・・俺をずっと思っていたと言うこと・・・。


 「・・・でもKUEZIさんは、私と違ってかわいらしい女性だわ。安心したわ。私より綺麗な人を選んでもらわないとね」

 「・・・KICHI・・・」

 

なぜ、こんなあやふやなまま。 KUEZIと付き合うきっかけになったのは、ビックパラソルがない地域でのプロジェクトで、KUEZIがボランティアにきていたのだ。・・・そう、後姿が・・・。


 「ねぇ。もし・・・もし、あの時地方に行ってなかったらって・・・よく思うの。」

 「・・・KICHI?」

 「・・・。・・・。あ、気にしないで。もうこんな時間だわ。今日はありがとう! ごちそう様。フリーの後は遠征だから、頼むわよ! 遊ぶのも程ほどにね!」

 「あぁ、わかってるよ。」


 KICHIは何も言わなかったように、俺も何も聞かなかったように振る舞い、そのままカフェの出たすぐ別れた。



 第4章  FREE IS HAPPY・・・?


 フリーは三日間。その一日はKUEZIでつぶれる。あと二日間はどうしようか。

 最後の一日はのんびりしたいしな・・・。

 ピピピピピピピ・・・

 ん? 俺の携帯か?なかなか鳴らないから、えっと・・・。  

 「はい。もしもし」

 「おぅ! ZUI! フリー明けの予定言うの忘れてたからさ! 聞いて驚くなよ!

 なんと、フリー明けは、遠征だ。七日間のな! 月近くのStation Of SpaceⅡでだ。まぁ、遊ぶのも

 ほどほどにな!」

 「分かった。わざわざありがとう! じゃぁよい休日を!」

 「そっちもな!」

 ふぅ、まじかよ。

 遠征というのは、泊りがけでたくさんの星を破壊するのだが、なかなかハードで体力と精神力がいる。

 こりゃ天国から地獄だな。

 はぁ。 まずは明日からの三日間を楽しむか!!


 【フリー一日目】

 ピピピピピ・・・ カチ

 ふぅ。10時か。腹減ったな。久しぶりだなお腹が減った感覚。

 冷蔵庫にはなんにも・・・あっこれ! って消費期限二週間前に切れてんじゃん。

 ウォールマーケットにでも行くか! 明日KUEZIに料理でも習おうかな。

 「ロボット35号、エアーカー一台。」

 《はい。かしこまりました。》

 《到着しました。安全運転に心掛けてください》

 「はいはい。」

 俺はエアーカーに乗り込んで10キロぐらい離れたウォールマーケットに向かった。

 そこはこの辺では一番大きなショッピングモールでいろんな人でにぎわっている。

 エアーカーは昔で言うと高級外車の価値があるもので、ちょっと気分が良い。

 みんなが振り返る。特にこの型はGUYAと俺だけ。

 はぁ、そういえば明日KUEZIに何してあげれば良いかな。

 

 さぁついたぞ。たくさん買い込むか!

 

 俺は次から次へとかごいっぱい詰め込んだ。

 フリー中には全部処理できないな。残りはKUEZIに持って帰ってもらうか。

 

 「めずらしいわね。あなたがショッピングモールに来るなんて。」