挫折することはいいこと | もっくん珈琲ブログ

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もっくん珈琲オーナー、タロット&占星術占い師、三児の母のもっくんの日常、店のお知らせ、考えていること。

おとといの事だけど、金曜ロードショーで『耳をすませば』を観た。


井上直久氏の、イバラードの不思議な世界観がコラボして、すごく素敵な作品キラキラキラキラ

(よっちゃんがイバラード好きで、学生時代から本を持ってます)


中学生の恋が甘酸っぱ過ぎて、既婚アラフォーにはやや刺激が強いwww


それはさておき……

この話の主題は、恋もさることながら、『自分への挑戦』かなあと思います。

将来をきちんと考えてバイオリン職人を目指す彼が眩しくて、何もしていない自分が歯がゆくなって、受験生だけど勉強をおざなりにして、「小説を書く」挑戦をする少女。

文才はあるし、書きたいこともたくさんあるけれど……

思ったように書けず、そんな自分の現状を知り、涙します。


THE・思春期!!!

という感じで、なんとなく自分のことも振り返りました。私もあったあった。

今思うと全然大したことじゃないけど、色々あって、ひどく落ち込んでご飯も食べられなくなって、1回学校を無断でフラ〜っと早退してしまったことがあり。(進学校だったので、なかなかそういう事が出来る雰囲気ではなかったのだけど、帰ってしまったなー)

耳をすませばの少女と同じで、自分に自信があってやっていたことで、それが世に出た時の自分の立ち位置を知り、すごく悲しくなっちゃったのです。

夢を見ていたけど、その時の本当の自分(現状の自分)を知り、自分が嫌いになり、いわゆる自己肯定感が下がった。

大人なってからもしばらくは、それは辛い記憶だと思っていたけれど、自分の現状を知るっていうのは、成長の上ですごく大切なプロセスだったなあと、今は思います。


どうなりたいか、何を目指していたのか、っていうのを、感情とともに強烈に理解できる事。それが挫折です。

そういう事でもないと、心の奥にしまって見えないものまでが、見えるの。自分と向き合うチャンスです。

(自分を嫌いになる必要はなかったんだけど、現状が受け入れられないから、その強さがなかったから、自分を嫌ったんだなと、今はわかります。その弱さも思春期ならでは。)


わたしの持ってるアイテムはこれとこれ。
では、ここから何をしよう?

そこから練り上げたものが、未来を作るんですよね。現状から逃げると、望んだ未来からも遠ざかる。

でもまあ、そんなことに悩み苦しみながら、だんだんと自分を見つけて、仲良くなっていくのも、また人生の醍醐味かなあと思います。


『よく頑張りましたね。あなたは素敵です』

自分を探して、見つけた自分に涙した少女への、おじいさんのセリフ。じーんとしちゃったなあぐすん


誰もはじめからスーパーマンじゃないからね。

何かを成しているあの人も、かつては何者でもなかったんだから、めげずに積み上げたらいいよね。

自分を知る事を恐れて何もしないより、何かをしてかっこ悪い方が、素敵だもん。


子供たちにも。

なるべく笑顔でいて欲しいけど、たまには挫折も、したらいいかなと思う。

そこから立ち直る経験が、色々作ってくれるだろうから。