友達から、お仕事で、クレーム対応に苦慮して落ち込んでるんだ、と相談がありました。
詳しい事情は省きますが、友達の落ち度はない、ある意味もらい事故みたいな案件なんだけど、額面上、管理者である彼女のせいみたいな感じになっていて、ちょっとアンタなんとかしてよ、アンタの責任でしょう、みたいな感じで突っかかられて、かなり参ってるとのこと。
どうしたもんかなあ、というので、うーん。と考えて、二言。
「とりあえず、まずその件は相手に起こった問題であって、あなたの問題じゃないって切り離したら楽かなあ。」
「さすがに管理者だから、現実的には何もしないわけにはいかないだろうけど、案外具体的に出来るアクションってそんなに多くないでしょう? それをやったら、もうそれ以上その問題を背負わないことだよ」
と伝えました。
先日、社会全体の女性性の機能不全について色々書きましたが、様々な場面で、いわゆるモンスタークレーマーと呼ばれる人たちが出現したのも、そこから派生したものだと思います。
女性性が機能していないひとは、自分自身や、自分自身に起こることを受容することができません。自分に起こったネガティブな出来事を、自分で引き受けることができないのです。
そこで、起こったことを人のせいに転化して、なんやかんや理由をつけて、お前がなんとかしろ、お前の責任だ、お前が悪い。と、自分が受容できないネガティブを他人に投げて処理させようとするわけです。
↑こう書くと大変憎たらしい印象になりますが、ネガティブな出来事、ひいては本当の自分自身をも受け入れられていないわけなので、内心すごく精神は疲弊していて、傷ついている人なわけです。
これがモンスタークレーマーの正体です。憎たらしい仮面の奥には、涙を流したその人の本心があります。
そんなわけで、実質はちょっとかわいそうなひとなんだけど、かといって、そういう方と関わると大変なのは間違いないです。
で、そんなモンスターとご縁を作りやすいタイプというのをご紹介しますと、それは、
責任を持って問題を解決してあげちゃう、責任感の強い人
です。
モンスター
→自分で問題を解決できない人
責任感強い人
→問題を解決してあげちゃう人
という構図で、引き寄せの法則発動!です。真面目な人ほどワリを食うという、理不尽な話なんですが、ある意味、尽くす女が男を駄目にする(だめんず)と構図とすごく似ています。
なので、お友達にもその構造を伝えまして、責任感もほどほどだ、という話をしました。彼女も、「私がなんとかしないといけない!」とすごく思いつめていたところがあったようで、それが苦しさの原因になっていたと、自分でわかったようでした。
で、かなり気が楽になった、ありがとう!というところで話が終わりました。
そしたらですよ、翌日メールが来て、
膠着してたトラブルがなぜかスルスルッと解決して、クレームが一気に収まっちゃったそうです。
私は何もしてません。(念とか飛ばしてないからね 笑)
そしてお友達も、具体的には何もしてないの。気分的に背負うのをちょっと辞めた。つもり。(まさに、気が楽になった!というだけ)
そうすると、目の前から問題が消失するわけですよ。
モンスターっていう存在が、自分の意識の世界に必要なくなるので、ご縁がなくなるのです。実に不思議!
この友達は、時々お金払ってもらって普通にお客さんとして相談に乗っているのですが、いつも反応が早いんで、今回もまあ、すぐ解決するだろうなーと思っていたら(私もいい感じに投げやり 笑)、やっぱり翌日解決で超ウケたww
意識変化の発現の仕方には個性があるんで、人それぞれなんですが、彼女がこういう即解決フィーバーを何度も見せてくれる要因は、色んなレベルで「素直」というところが大きいのかなと思います。
というわけで、モンスターとご縁を持ちたくなかったら、他人の問題に対して、必要以上に責任を持たないことです。
救ってあげたい、解決してあげたい、と思っている人のところには、依存体質・クレーマー体質の人が集まります。
それは本質的には、自分自身が世界にそういう可哀想な人間を作り出している、とも言えるのです。
責任を持つのは、自分自身の人生だけでオッケー。
可哀想な人間なんて、本当は一人もいなくて、みんな自分で自分を助けることが出来る、素晴らしい力を本来は持っているはずなんだ。
だから、私は誰も助けないの!
セラピストとしては一見大いなる矛盾(笑)
でも、今まで散々依存的なお客さんを作ってきた苦い経験もあり、これはほんと、身に染みて思います。
目の前の人が一見どんなに打ちのめされていても、みんないつかは自分で飛び立てる。それを信じて待つ。それも女性性のなせる技ですね。
私が女性性を取り戻せば取り戻すほど、きっと私の目の前の世界も女性性を取り戻していく。
そんな旅路を、歩いています。