夏休みのある時期から、電車以外のDVDを借りてくるようになりました。
とりあえずは、私たちも大好きで、子供時代にお世話になったドラえもんの映画をセレクト。
個人的には、自分らが子供の頃の、声優が変わる前の方を見せたいのですが、今後を考えると新声優陣に慣れた方がいいだろうということで、新ドラえもんシリーズをセレクト。
今までもいくつか見たことはあったのですが、ストーリー的にはやはり、昔の映画のリメイクの方が断トツで面白いんです。
(というよりは、藤子F不二雄先生原作じゃないドラえもん映画はショボすぎて目も当てられない…)
第一弾は『のび太の恐竜』。
原作は私たちと同い年、1980年の作品です。当然映画館では見れていません(笑)
でもコミック版は熟読まくり、ビデオも借りてきて何度見たかわかりません。私に関しては、この作品がなければ、おそらく大学で地質学を勉強することはなかったでしょう、くらい影響をもらった作品です(マジですw)
リメイク版は、ちょっと過剰演出が気になるものの、ストーリーが良いので基本的に楽しく見られます。
おかけで龍ちゃんにも大ヒット、一気に恐竜が好きになりました(*^^*)
第二弾は『のび太の大魔境』
原作は映画3作目、1982年の作品。これもリアルタイムでは鑑賞してません(当時2才)
でもコミック版は(以下略w)
そして何より、ファミコン版ドラえもんでいちばんインパクトのあるステージに、この作品が使われてるんですねえ。
話はそれましたが、大魔境のリメイクは、恐竜の方より原作へのリスペクトが感じられて、かつ、BGMが凄く良くて、とっても良かったです(*´艸`*) こんなにアニメ映画でテンション上がったのは久しぶりかも。(もはや龍ちゃんより私が盛り上がっているw)
でも、原作に忠実なために、逆に時代的な違和感もありました。
まず物語の舞台となるアフリカへの偏見…いい意味でも悪い意味でもなんですが、ああ、そういえば子供の頃のアフリカってこういうイメージだったよね、と苦笑いしたくなります(笑)
猛獣がいっぱいいる未開の地、土人がウホウホしてる感じ、というと伝わるでしょうか^^;
あとは何より、70~80年代独特の科学技術への過信、憧れ…
物語の冒頭でジャイアンが、『この地球上はすべて人類が探索し尽くしてしまって、秘境はもう存在しない!』という趣旨のことをいうシーンがあるんです。
これ、子供の頃は全く違和感がなかったのですが、今聞くと、え?これ1982年の作品だよね?とちょっと耳を疑う感じ(笑)
大人になって、曲がりなりにも科学を少しかじったことも大きいんでしょうが、2015年になった今、私が常日頃感じているのは、
『この世界のことで、人類が把握していることなんて、ほんとにごくごく一部』
『科学がいくら発展しても、人類を救う本質はそこじゃないな』
後者のことは、もちろん藤子不二雄氏も作品の諸所に込めていますが…
それでも、今の時代にはない科学技術や未来への普遍的な憧れ、というものが、この時代(70~80年代)は溢れていたなあ、、、ということを、懐かしく思い出しました。
インターネットなど、今のほうが色々便利な道具は多いけれど、当時のほうが、なんだか未来に対する漠然としたキラキラ感があったように思います。
その後、バブル崩壊があったり、エヴァンゲリオンの大流行に象徴されるような鬱時代のはじまり、個人主義、同時多発テロ、大震災、原発事故……
なんかいろいろ、いろいろあって、昔より色々世の中がややこしくなっちゃったな、って自分の生きた30年ちょいを振り返りました。
どの時代が幸せ、と絶対的に評価は出来ないとは思うのですけど、夢と希望が溢れる80年代に子供時代を過ごした自分は幸せだったな、と感じました。
きっと、この時代に生まれなければ、科学者をぼんやり志すことは、私はなかったでしょうね。(今は科学の道からはすっかり足を洗っていますがねw)
ちなみによっちゃんも同い年ですが、同じような夢、憧れ、喜びを共有していることが、私たちの絆のひとつだと思っています。
性格は全然違うんですけど、ものに対する感性が似てるんですよね。
夫婦のあり方はそれぞれだけど、うちはそんな感じです。
……とまあ最後はドラえもんから離れてしまいましたが、龍ちゃんは大魔境もとってもお気に入りで、ドラえもんのキャラクターたちもすっかり覚えてしまいました。
これで、もうちょっと大きくなったら一緒に映画が楽しめそう

最近のアニメには全くついていけないのですが、せっかくなので、子供に便乗して色々楽しみを増やしたいなあと思っています。
ドラえもんを一通りみたあとは、ポケモンかコナンでも借りてこようかな~。
おしまい。