もっこす野郎 3分Hacking!

もっこす野郎 3分Hacking!

インド生活の気づきや学びを3分でご紹介!

心は九州、体はインド在住おやじの
「写真&キャプション」世界です!

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まずはこちらの写真から。

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高度1万メートルから見た、エベレスト上空!!!

空の青さと広さ、そして真っ白なヒマラヤ山脈のコントラストがとても印象的です。

この写真、インドのデリー~ブータンに向かう機内で撮影した写真です。

GNHという独自の指標で国づくりをすすめるブータン。
先月国王が結婚し、国王夫妻は日本を訪問する予定です。

そのブータンに日本から行くには、
通常は「成田→バンコク→ブータン」のバンコク経由ルートが一般的です。

しかし自称:ブータン通のもっこす野郎がお勧めするのは、

「成田→デリー→ブータン」のデリー経由ルートです。

理由は明快、
「ブータン=ヒマラヤの王国」なのに、
バンコク経由の場合、南回りで飛行するため、
ヒマラヤを見ずして入国することになるからです!


デリー経由ですと、
ネパール沿いに行きは東から西、帰りは西から東へと飛行します。

つまり、ヒマラヤ山脈沿いに飛行ルートをとるのです!

ヒマラヤの風景を眺めつつ、
秘境ムードを高めてからいよいよブータンに着陸、
というほうがさらにブータンを堪能できるはず。

飛行機はブータンの航空会社の代名詞、
Druck Air!

http://www.drukair.com.bt/

訓練などはタイ航空仕込みですので、安心です。

どの山がエベレストなのかも、
客室乗務員に聞けば教えてくれます。
もちろんパイロットからのアナウンスもありますよ。

お時間が許せばぜひ、
バンコク経由でなくデリー経由でブータンにお出かけください。

photo:01


市民オンブズマン法案をハンストで勝ち取ったアンナハザレ氏。

photo:02



いろんな階層からなる国民が、こぞって汚職追放の一点に団結したのが勝因でした。

ガンジー以来の非暴力の伝統は、インドのDNAに刻まれていました。

iPhoneからの投稿
デリーへ観光に来たら、ぜひ参加してほしいNGOツアーがふたつあります。

1)ストリートチルドレンの現状を、かつてストリートチルドレンだった少年がガイドするツアー
Salaam Baalak Trust
http://www.salaambaalaktrust.com/inside.asp
(4月30日の記事参照)

2)デリーの歴史をNGOのガイドで歩くツアー
 Delhi Heritage walk
http://delhiheritagewalks.com/

なぜ普通っぽい歴史ツアーも勧めるかというと、
デリーは地方から仕事で引っ越してくる所得の高い層が多く、
地域を知りたいという需要にNGOが応えているツアーだからです。
英語しかガイドはありませんが、
参加者もガイドもジェントルです。
観光客の方でも不安なくフォローしてくれます。

地元のロディーガーデンのツアーから、
先ほど帰ってきました。

インドは暑いので、スタートが夕方から。
ちょうど日没後、空が青さを増したときのロディ朝時代(15世紀ごろ)の遺跡です。
ライトアップの赤い光とのコントラストが印象的。
15世紀のイスラム王朝時代に戻ったような、
不思議な感覚です。

温故知新ですバイ。
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「消費するアジア」大泉啓一郎著 中公新書

久しぶりにヒットの1冊。

新興国では都市部と農村部の経済格差が大きく、
国単位で平準化した数値で考えると本質が見えないという著者。

かわりに、大都市圏ごとの新しい経済単位を使い、
消費の視点で市場を分析したのがこの本です。

アジアに限って言えば
先進国:日本

NIES:韓国、シンガポール、台湾、香港

ASEAN5:タイ、インドネシア、マレーシアなど

不可解な新興国:中国、インド

という分類でしょうか。

新興国という言葉は一般的にはBricsを指しますが、
著者は中国、ASEAN5、インドをひっくるめて新興国と呼んでいます。

日本企業がプラザ合意以降、
安価な労働力を求めてASEAN諸国へ生産拠点を移しました。
さらに人件費が高騰してくると、バングラのダッカなどより安価な都市へと移ります。

「国から国へ」でなく、「都市から都市へ」という視点が新しいところです。

インドでは1日2ドル以下で生活する貧困層は、およそ人口の半分。
農村部では、経済成長の恩恵を充分に受けていません。

いまだに国民をどう食わせるか、に心を砕かなくてはなりません。

一国で見ると都市部と農村部では大きな違いがあることが、
確かにインドで暮らしているとわかります。

アジア経済を都市単位で分析する鋭い切り口に技ありでの一冊です。

「ヒンドゥー教」山下博司著 講談社

インド在住1年になりますが、
まったくヒンズー教が理解できません。

キリスト教のような博愛の精神もなく、
祈る対象は自分と同じカーストの、さらにその中にある親類縁者のみの幸せ。

暑さで路上で死ぬ人がいる一方、
ショッピングモールで運転手付きの車で買い物を楽しむ経済格差。

なぜこんなに他者に無関心なのか、
ヒンズー教は救済という概念を持っていないのか、疑問に思って本書を読みました。

結果は、

「ますますよくわからない」。


インドでは飢え死にする人がたくさんいるイメージがあります。
しかし寺院では食事を施したりするので、
実は飢えで死ぬことはあまりありません。

私もスラムを回ってみましたが、
トタンでかこった家には、盗んだ電気を引き込んでテレビを楽しむ家族が多いのも事実です。
CSアンテナも設置している家もあります。

ヒンズー教徒には「なる」のでなく、
普段の生活や儀礼を通じていつのまにか「なっている」ものだそうです。

仏教やキリスト教と同列にヒンズー教を「宗教」と位置づけること自体が異質なのかもしれません。
日本の葬式仏教がひとつの宗教とするとわかりやすいかもしれません。

細かな歴史や菜食主義などの記述が多すぎて、
私の頭では理解できず、「木を見て森を見ず」な本という印象です。