ネバーランド/恩田陸 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

出版社:集英社 (2003/5/20)
発売日:2003/5/20
文 庫:277ページ
ISBN-13:978-4087475777

伝統ある男子校の寮「松籟館(しょうらいかん)」
冬休みを迎え、生徒のほとんどが帰省していく中、

事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

ひと気のない古い寮で、4人の生活が始まる。
イブの夜の「告白ゲーム」をきっかけに、起きる事件。
そして、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになっていく。
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舞台は男子校の寮である松籟館。
冬休みにそれぞれの理由で寮に残ることになった美国、
光浩、寛治と、通学組である統。
干渉せず、馴れ合わず、互いの距離感を心得てる4人の秘密。
"嘘"を1つ含めた告白大会。
松籟の音。白い服の人。赤い爪。消えた幽霊。開け放たれた扉。

限られた空間と時間の中で性格の違う4人に
友情が生まれてくるまでを痛みを含めて描いている。
恩田さんの学園モノは大好きです。

ひと気のない学校や寮は、いつもとは違う顔をみせるものだ。
学校や寮が変わるわけでは決してないのに、

ざわめきが消えただけで、いつもの慣れ親しんだ空間が、

別のものに変わってしまった錯覚に陥る。


そんな空間に、いつもとは違う顔ぶれで閉じ込められると、
自由と孤独が同居して、いつもは隠している自分が

ひょっこりと顔を出すのかもしれない。 
だからこそ、友達を知る意味ではもってこいかも・・・
経験上、休日の寮って好きでしたから♪

 

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