出版社:新潮社
発売日:2012/8/27
文 庫:315ページ
ISBN-13:978-4101390710
きっとあなたのすぐそばにも、奇妙な世界が存在する。
放課後の学校で「永遠の鬼ごっこ」をする少女たち、
森の奥の禁断の地、海から男を呼び続ける人魚...。
無邪気に見える子供の心に潜む“闇”や、ふとした瞬間に
迷い込んでしまった奇妙な非日常を描いた背筋も凍る作品集。
話題の新装版『桜大の不思議の森』の桜大が幼少期に体験した、
祭りの夜に起きた不思議を描いた「黒沼」を収録。
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怖い系の話の短編集です。
読みやすいので、怖いのが苦手な人でも大丈夫・・・かも?
目次
このさき、危険区域~学校のこわい話
ランドセルの中
たたずむ少女
扉の向こうがわ
呪い
鬼ごっこ
忘れもの
聖母
黒沼
譚の部屋
ねこ屋
鬼車
再見
海を見ていた
はげ山の魔女
人魚の壷
海を望む窓辺に
春疾風
断崖
春 茶屋の窓辺にて候
最後の「春 茶屋の窓辺にて候」がすごくよかった。
これは、ヤラレタって感じでしたよ。
香月さんって、脚本のような時代物も描けるのですね。
いや・・・
台本のような描き方だからこそ、入り込めたのかも。
その情念の深さに感動すら覚えましたよぉ~