出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日:2014/12/25
文 庫:144ページ
ISBN-13:978-4041019344
継母に子供ができて家族とうまくいかなくなった舞子。
学校でもいじめられ、幽霊が出るというイラズ神社に
ひとり行かされることに。
だがそこは、ねこまたのおばばと不思議な物の怪たちが
住んでいる世界で!?
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香月さんのあやかし系のあったかいお話
家庭内の事情から孤独感を募らせる舞子。
学校でもいじめの標的にされ、むかし処刑場だったという
イラズの森の神社にお札を収めて来いと命令され・・・
子供というのは、恐怖より、いじめの方が怖いのね・・・
放課後、恐怖の対象である神社に向かった舞子は
鳥居の近くで転んだ途端に別世界にいた?
そこで出会ったおばばや、あやかしたちと過ごすうちに
大切なことを教えられる。
そして、舞子の新しい家族とも和解して・・・
なんと弟の勇太は・・・
いいなぁ~いいなぁ~!そういう環境で育ちたかった!
読書メモφ(..)メモメモ
食い物はな、うまく食ってくれるのを待っとるんよ。
うまいうまいと食ってくれりゃあ、よろこぶで。
心をしんとさせていると、風の動く音、水が流れる音、おばばが
包丁をふるうトントンという音は、とてもやさしかった。
人工的な音のように「さあきけ」「もっときけ」という
いばったところがなかった。
人間にはな、それぞれの物語がある。
みんな、それぞれの物語が大事だ。
自分の物語が大事なのは、みんな、いっしょなんよ。
沁みるなぁ~