単行本消化月間としました。
ついでだから、消化するまで続行の予定です(^◇^;)
基本、電車でした本を読まないんだけど
単行本のハードカバーとなると
読みにくいし肩は凝るしで大変でしたが
7冊読めましたぁ~
当たりが多かったですね。
一番よかったのは「悪童日記」
多くの人に読まれているわけですねぇ~
これは続編を読みたくなります。
三部作ってことで、続編の2冊は購入済みです。
次は「こちらあみ子」
これは読んでよかったです。
色んな感じ方があると思いますが、印象深い作品になりました。
次は、大好きな小野主上の「営繕かるかや怪異譚」
建物に纏わる怪異をリフォームする事によって治めるという
優しい余韻の残るホラーです。
分かりやすい蘊蓄もあるのでお勧めですよ♪
2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1929ページ
ナイス数:62ナイス

ストーリーは、亡くなった父狸の座を狙う権力争いで しかも、その座を狙っているのが、亡き父の弟。 下鴨四兄弟の叔父である。 こいつが無茶苦茶嫌な奴で、その息子兄弟がボンクラである。 そこに恋やら嫉妬やら画策やらが入り混じって 人間界ではありがちなドタバタドロドロな話だけど 主役が狸となると、なんか滑稽なんだなぁ~ しかも、偉大な父親の死の理由が、タヌキ鍋だなんて・・・ これはアニメ向きの話だなぁ~と思ったら アニメありましたぁ~ どうやら結構いい出来のようなのでそれも見てみましょ
読了日:11月29日 著者:森見登美彦

初めましての作家さん。 第二次大戦下、魔女と呼ばれる祖母の元に疎開した双子。 子供が子供の理解力と自分たちが作り上げた基準の中で 祖母の意地悪に耐え、ひもじさに耐え、学び、知恵を身に着け 理不尽を受け入れ、愛情をそぎ落とし、冷静に観察し 自らを鍛え上げ麻痺させ非情に生き抜く様を 余計な感情をそぎ落として淡々と綴られる。 これ3部作とのことですが、絶対に続編を読みたくなるよね? 絶対に全部読んでやる!
読了日:11月18日 著者:アゴタクリストフ

初めましての作家さん。 あみ子の行動は全てが自分の思いに忠実で真っ直ぐ。 話したい、聞いてほしい、何かをしてあげたい。 けれど、その全てがあみ子だけの思いであって、 行動した結果を想像する事があみ子にはできない。 あみ子が一生懸命何かを伝えようとする度に やるせない思いがこみ上げて悲しくなってしまう。 普通という意味を考えてしまいます。 風変りな子をいじめるのは「普通」なんだろうか。 そういうのを含めてシビアに淡々と綴られたお話し。 周りの思いに関係なく、あみ子は今日も優しくて楽しいのだろう。
読了日:11月16日 著者:今村夏子

初めましての作家さん。 超美形のインチキ陰陽師と、訳あって式神(雑用係)として アルバイトをする羽目になった妖狐の末裔コンビによる 日常の謎的なドタバタ物語。 軽くて読みやすいんだけど、番外編のキツネ取材日記が 最高にステキでした。 大晦日の狐の行列に参加してみたいなぁ~
読了日:11月14日 著者:天野頌子

「蘆屋家の崩壊 」の続編。 相変わらずの怪異。これがいかにもな怪異。 妖しい方じゃなくて怪しい方。 日常の隙間に居座っているのに、スルーする確率の高い怪異。 そんなスタンスでしょうか。 いいわぁ~面白かったわぁ~。 ただ、期待していた伯爵の出番がほとんどなくって 物凄く寂しい。 どのお話も読後に何かしらの余韻を残します。 一番のお気に入りは、表題作ですね。 カバーイラストが何を意味してるのか 気になっていたんですけど、読んでわかりました。 危うい感じの人の話は、別の意味でドキドキします。 切ないなぁ~。
読了日:11月9日 著者:津原泰水

ミステリーランドの1作。いやぁ~楽しかったぁ~。 子供向けに工夫された感じは所々にみられるものの 大人でも楽しめます。 ホラーをちょっぴり紛れ込ませた懐かしい話かな? 夏休み。田舎にある無駄に広い本家。集まる親戚と子供達。 いつもと違う景色と空気。いつもと違う夜。 そこに怪談まがいの話が加わると盛り上がりますねぇ~ そして、子供から見た大人の評価には何度も頷きました。 結末も、納得する形になっていて後味もよいです。 ちなみに小野主上の他の作品を期待しないように。 かなりライトな仕上がりになってますからね。
読了日:11月4日 著者:小野不由美

6篇の短編集です。 営繕とは、建造物の新築と修繕、また模様替(リフォーム)なども含む。 やはり小野主上のホラーはいい。 怖がらせて放置はしない。 恐怖する被害者?の怪異体験を淡々と綴り 事の起こりを掘り下げ、解決に導く。 本作の解決とは、調査や浄霊・除霊といった事ではない。 建物に纏わる怪異をリフォームする事によって治める。 古い家や町には、それなりの歴史がある。 積み重ねられ、迷信として語り継がれたものが 歪められたことで発生した怪異を修繕という方法で避ける。 優しい余韻が心地よいホラーでした。
読了日:11月1日 著者:小野不由美
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