8月読書のまとめ | mokkoの現実逃避ブログ

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8月は5冊読めました。
最初の一冊は上下巻を分けて読む感じになりました。
一番面白かったのは「金雀枝荘の殺人」
評価が高いだけあって、やはり面白かったです。
冒頭の「序章という名の終章」を最後にもう一度読むと
泣けてきます。

次は北森鴻さんの「顔のない男」
ノンシリーズの連作短編集の形をとったような長編小説?で
骨太な警察小説になってます。
シリーズのファンであれば、本作に出てくる原口&又吉の警察コンビが
陶子堂シリーズに出てくる警官コンビなので更に楽しめますし
そして、三軒茶屋のビアバーも出てきますよ♪

他は、恩田陸さんのネクロポリスも、やはり
後半に入ってから失速。
あんだけ盛り上げてたのにぃ~って感じです

鼻は、救いがなくて苦しいです。

屍鬼祓い師は・・・素材は揃っているのに
うまく使えてなくて全然物足りなかったです。
軽いのが好きな人にはいいのかも・・・

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1647ページ
ナイス数:19ナイス

屍鬼祓師 夢見る卵 (タソガレ文庫)屍鬼祓師 夢見る卵 (タソガレ文庫)感想
怪異があって、事件があって、伝奇と結びつくのはいいとして まるで緊迫感がない。 言葉で悲しいとか書かれていても、それが伝わってこない。 全体的に軽すぎる。 要所要所は抑えているというか、素材が揃っているのに うまく使えていないという感じかなぁ~ なんか勿体ないというか、ジレンマです。 不必要な会話や描写も鼻につく。 わざとBL方向に持っていこうとしてる? 悪くはないんだろうけど、個人的には全然物足りない。 軽くて少し怪しい雰囲気のサラっと読めるものが好きなら いいんじゃないでしょうか?
読了日:8月29日 著者:粟生慧
顔のない男 (文春文庫)顔のない男 (文春文庫)感想
連作短編集の形をとったような長編小説? 何かがわかると、謎が増えるって感じで、やたらと転がされました(^◇^;) 設定が複雑なので、頭がこんがらがります。 それでも最後の方では、ヒヤヒヤのドッキドキで 予想外の結末が待ってましたヽ(゚Д゚;)ノ!! シリーズ物とは違うお話は新鮮で面白かったです。 本作に出てくる原口&又吉の警察コンビ。 陶子堂シリーズに出てくる警官コンビですよねぇ~ そして、三軒茶屋のビアバーも出てきます。
読了日:8月25日 著者:北森鴻
鼻 (角川ホラー文庫)鼻 (角川ホラー文庫)感想
日本ホラー小説大賞短編賞受賞というから、期待大だったが 後味の悪さは保証します。 差別ありきで、徹底した管理社会という設定が嫌いなんです(^◇^;) 個人的に設定が嫌いってだけで、文章は読みやすいし アイデアも面白いと思います。 だって、うあぁ~(´Д`|||) って思いながらサクサク読めました。 こういの好きな人にはたまらないかもぉ~
読了日:8月18日 著者:曽根圭介
金雀枝荘の殺人 (中公文庫)金雀枝荘の殺人 (中公文庫)感想
少しずつ真相に近づいて、それでも犯人を名指しするわけでもなく 嵐の館の中で疑心暗鬼に囚われ、突如動き出した狂気にパニックに陥る。 その怒涛の展開とドンデンガエシにやられましたぁ~。 ホラーチックで、幻想的で、緊張で縛るところと 緩め具合が絶妙で、殺人の動機と執念が凄まじく そして哀れでした。 最後にもう一度、冒頭の「序章という名の終章」を読むと 泣けます。
読了日:8月15日 著者:今邑彩
ネクロポリス 下 (朝日文庫)ネクロポリス 下 (朝日文庫)感想
後半に入って更に盛り上がるも、残りのページの厚さに これは間違いなく、尻すぼみに終わるな・・・と予測。 案の定、サクっと終わらせてくれた。 なんでいつも一番大事なところで失速するのか・・・ 物語の緊張感に耐えられなかったのか? 色々とモヤモヤします。 面白かったのは、萩尾望都さんの解説。 やはり、Vファーはどこにあるのかってことが すごく気になったんだよね。 まぁ~文中にも書かれていたけど、なるほど納得。
読了日:8月5日 著者:恩田陸

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