大江戸妖怪かわら版(3) 封印の娘/香月 日輪 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2013/8/9
文庫:208ページ
ISBN-13:978-4062776257

魔都大江戸で年を越したかわら版屋の少年記者・雀。
新春早々、仕事仲間の桜丸やポーと連れ立って
歌舞伎見物へ出かける。
日吉座の花形役者・蘭秋の艶やかな魅力とともに、物語に
惹かれた雀は、脚本を書いたのが雪消という白鬼の娘で
あることに驚く。
美しく若い女の姿をした雪消は、ある理由で座敷牢の中にいた。
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シリーズ第3弾。

坊様、裾をからげて走る
雀、封印の娘に会う
雀、料られる
金十郎にあやまり行燈油差し
白鬼春雷を纏い花を舞い散らす
まだ浅き春かな
『大江戸妖怪かわら版(3)』用語辞典!

年の暮れ。雀にとって二度目の冬。
桜丸や旦那たちと年越しをした雀は、大江戸三大座の筆頭、
日吉座の一枚看板の花形役者:芍薬、牡丹、百合、蘭秋と
賞される美形の蘭秋大夫から初興行に招待された。

舞台を見た雀は、その内容からシンデレラに思い至り
脚本を書いた雪消(ユキゲ)師匠に興味を持った。
雪消に会いに行った雀たちは、座敷牢の存在に驚いた。
白鬼である雪消の話を聞いた雀。

そんなある日、上級武士から「直惨旗本が囲ってやるから
ひれ伏して承諾せよ」という縁談の申し入れがあったが、
丁重に断られた挙句に、影者が封印を破り雪消を連れ去った。
特殊な封印だったことから・・・

どこにでも甘やかされて育ったボンクラのボンボンは
いるのだねぇ~┐(´-д-`)┌

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

地天宮での神事:道具のお焚き上げ
除夜の鐘が始まり、地天宮での神事が終わると、百鬼夜行が始まる。
神火に燃やされ、陰の気は祓われ、陽の気は付喪神になって行進する。
百鬼夜行は大江戸っこたちに見送られ、風天宮の手前に
霊道が通っているから、そこから成仏する。