大江戸妖怪かわら版(2) 異界より落ち来る者あり 其之二/香月 日輪 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2012/8/10
文 庫:176ページ
ISBN-13:978-4062773287

誰に遠慮もいらねェ。雀、好きなように生きるんだ。
何の枷もないこの世界で、生き直すんだヨ。
「妖怪アパート」の著者が放つ、新シリーズ第二弾!

ヒトの目で綴った魔都見物記「大江戸紹介録」が評判を呼び、
大首の親方も認めるかわら版屋の書き手となった雀。
ここで生き直すんだ――
元いた世界のすべてが消えた。そして憎しみも去った。
いつの日か雀が、異界を、そして親を恋しく思う日は来るのか。
雀の過去が明らかになる「異界より落ち来る者あり」後編。
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シリーズ第2弾(異界より落ち来る者あり 後篇)

子ども、異界を歩く
異界にて生まれ変わる
遠きにありて思う
雀、かわら版屋になる
芍薬、牡丹、百合、蘭秋
雀、芝居を見物す
でんつくに付ける薬なし
季節移りて木の芽吹く
『大江戸妖怪かわら版(2)』用語辞典!

何の偶然か子どもが異世界に落ちてきた。
雲をはるかに見下ろす断崖絶壁の岩山の頂上。
こどもがそれまで生きてきた世界とまるで違う場所。

たまたま鬼火の旦那に助けられ、天空の庵で過ごしてきた。
ヒマだということを初めて認識したこどもは
旦那に連れられ、大江戸の町で魔人・桜丸に預けられ
そのの背中におぶさって大江戸観光に繰り出した。

人も町も建物も全てがピカピカキラキラしていると
鬼火の旦那に興奮しながら話して聞かせる。
本を借りに、かわら版屋に連れて行かれたこどもは
大江戸の感想を聞かれて舞い上がり、その様子を
紙に書きだした。

こどもは、初めて生きている事を実感した。
辛過ぎる経験をしてきたこどもが、出会いと出来事に
胸をときめかせ、「雀」という名前をもらい
この大江戸で生きていく事を決めたお話。

 

読みやすいのでサクサク読めますよぉ~