わが家は幽世の貸本屋さん ―胡蝶の夢―/忍丸 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2022/4/20
文 庫:288ページ
ISBN-13:978-4867162767

大団円を迎えた貸本屋シリーズ、ファン待望の短編集!
金目・銀目や遠近など、幽世を生きる人々が
それぞれの視点で描かれた7篇。
夏織と水明のその後と交錯しながら綴られる
それぞれのエピソードは、貸本屋さんシリーズを
本当の結末へと導いていく――!

巻末には、特典やWEB掲載のために執筆された数々の
ショートストーリーの中から、選りすぐりの
3篇を大幅加筆修正の上、特別収録。
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シリーズ短編集

「第一話」 春暁
「第二話」 玄鳥至る
「第三話」 男たちの晩夏
「第四話」 親子談義
「第五話」 初めてのお手伝い
「閑 話」 陰日向に笑う
「第六話」 最後の日
【書籍未収録短編集】

本編の隙間を補う数々の短編エピソード
幽世の春だけでなく、夏織と水明に訪れた幸せな春の話を
筆頭に、夏織が母となり、店を譲る時までと、笑える話を
混ぜ込んだ短編集。
幽世の貸本屋の関係者たちは、人もあやかしも、みんなが
優しさに溢れていた。
だからこそ、集まってくるのだなぁ~としんみりと感じました。
あぁ~楽しい時間だったなぁ~

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

陰摩羅鬼(オンモラキ):幽世での春告げ鳥

物語屋:玉樹さん:鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より

ケッケ:長野県での産怪の別名。
    血塊(ケッカイ):埼玉県、神奈川県に伝わる産怪。
    無事に生まれなかった子供の想いが形を成した妖。

伝聞や伝承でした存在を知られなかった
あやかしならではの習性。
世の人々が「ぬらりひょん」を総大将と思い続ける限り
ぬらりひょんは、あやかしの長であろうとする。

三井八郎兵衛高利(ミツイハチロベエ タカトシ)
 後の日本三大財閥のひとつ、三井財閥の祖。
 
 江戸時代当時、一流の呉服屋の主流
 「見世物商い」客の注文を聞いて届けると、
 「屋敷売り」反物を顧客の屋敷に訪れて販売する

 高利は、支払いは現金のみ、反物も必要な分だけ切売りする
 「店先売り(タナサキウリ)」を江戸の本町一丁目でやらかした。
  玉樹さんが褒めるわけだよねぇ