雨宮兄弟の骨董事件簿(3)/高里 椎奈 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2024/3/22
文 庫:224ページ
ISBN-13:978-4041145371

港町の片隅にある雨宮骨董店。
24歳のディーラー・雨宮陽人は不思議な力を持つ弟・海星と、
骨董品の鑑定を引き受けている。
なにかと二人の世話を焼く刑事、本木匡士と共に両親が
巻きこまれた事件を解決して間もなく、雨宮骨董店に
とある変化が。
人嫌いの海星が積極的に人と関わり始めたのだ。
弟の成長を喜ぶ陽人だったがひとつのチェストの存在に
兄弟の心は揺れて……?

互いを想いあう心が胸を打つ、美しきアンティークミステリ!
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アンティーク・ミステリ第3弾!

第一話 密談椅子
    美術館で盗難事件が発生。
    密室の現場で、完全犯罪の真相を暴け!

第二話 隠れ鬼のキャビネット
    依頼を受け、向かった屋敷。
    けれど、依頼人が忽然と姿を消して・・・?

幕 間 踊る宝石
    「踊る宝石」を探す青年。
    クリスマスに恋人に贈りたいらしいが・・・?

第三話 ウッド・チェスト
    幼き日の海星と共にあったウッド・チェスト。
    雨宮家が長らく追っていたその謎に迫る・・・?

終 幕 海星の回想

あれ?これで終わりではないですよね?
まだ続きますよね?
海生の謎が何となく明かされた感じでしたが
まさかのファンタジー展開に驚きつつも
海生のさらなる成長と陽人の目利きの更なる進化を
を期待しているので、続けて欲しいです。

そして、何気に黒川さんが好きです(^◇^;)

今回の読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

アンティークの基準は製造から百年以上が経過したもの。
九十九年では、ヴィンテージと呼ばれます。
古道具は百年で二度目の誕生日を迎える

戦争で懐中時計を悠長に見ていては作戦に支障を
来すとドイツ皇帝が懐中時計にベルトを付けさせたのが
腕時計の始まりらしい。

一日千秋という言葉も、昨今では秋が短すぎて
千回の秋を集めても首を長くするには及ばない・・・

素直な人間ほど罪悪感を正面から受け止めて
自縄自縛になる。

当時、エジプト人だけが織り方を知っていたリネン。
フェニキア人は、エジプトのリネンで商船の帆を強化し、
交易を発展させた。
リネンはコットンの倍、ウールの四倍の強度。
肌触りもよく、毛羽立ちも少ないので日用品に重宝。

 そう言えば、ホテル時代、シーツ、ピロケース、
 タオル類なんかをリネン室に入れてましたよ。

水底にコインが沈んでいるのは人間の修正だ。
ホテルラウンジの人工池に加護的な効果があるわけないのに
投げ込まずにはいられない人は何処にでも一定数いる。

さて・・・高里先生、そろそろ薬屋探偵シリーズの
続編が読みたいです。
サイトでの未発表短編も、発表から2年が過ぎました。
本編も2年が過ぎました。

灰色の木を、金色に戻す薬をください」という
依頼の物語を読ませてください!!<(_ _)><(_ _)>