領怪神犯(3)/木古 おうみ | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2024/4/25
文 庫:256ページ
ISBN-13:978-4041148358

現在、過去の物語を経た先に待ち受ける衝撃の結末とは。
役所内に秘密裏に存在し、「領怪神犯」を調査し
“記録”する機関、領怪神犯特別調査課。

ここに新たに穐津(あきつ)という新人が配属されてきた。
どこか世間離れしていてつかみどころのない印象だが
驚異的な記憶力を持つ彼女は、片岸と宮木と共に
調査を行う内に、徐々にチームに馴染んでいく。
だが、穐津はかつて宮木が所属していたのと同じ「ある部署」
から来たと言い、宮木に意味深な接触をしてきて――。

その一方で、課の上層部である切間(きるま)は、
片岸と宮木による「知られずの神」についての調査が、
前回も空振りに終わったことを重くみていた。
特別調査課の唯一にして全ての指針である、

領怪神犯の『記録』。
それすらも叶わない現状を打破し、この神による
失踪者捜索に踏み切るため、調査体制を大幅に
変えることを決める。
これまでは現地に赴かなかった、課の創設期からの
上層部メンバーである梅村、江里、六原も加えた
大々的な実地調査を行うことになり……!?

人智を超えた神々の超常現象に対峙する人間たちの物語が
辿り着く先とは。
圧倒的スケールで贈る三部作、ここに堂々完結!
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シリーズ第3弾 完結編

・まどろむ神 ・子連れの神 ・豊穣の神 ・白長の神
・火合う神 ・●●●神 ・国生みの神 
・神、空にしろしめす
8編の連作ホラー短編集 完結編

領怪神犯と呼ばれる不可解で理不尽な現象を引き起こす
あらゆる神々と、それらを捜査し記録する特別調査課の話。
最終巻は、第1弾に登場した宮木礼の目線で描かれます。

特別調査課に配属された新人、穐津が怪し過ぎる。
記憶力も知識も抜群なのに、何かを知っているという
ニオワセがチラチラと・・・

神は畏怖する存在ではあるけれど、振り回されては
本末転倒なのでは・・・
続けて読んでいると、やはり神にも人間にとって
良い神と悪い神がいる。
っていうか、知恵をつけて進化してるし・・・

人間目線というか、自分目線では、勝手に良し悪しを
つけようとするけれど、権力を持った人間目線というのは、
神同様に身勝手で恐ろしい。

前作まで置き去りにされていた神の在り方を
一気に回収させます。
これはもう、興奮せずにはいられない!
そして、やはり泣いてしまったぁ~
もちろん、あのシーンですよ。やられましたぁ。

そして世界がどうなるかというと・・・
まぁ~それはね。言えませんが、それでも
終わり方としては良かったと思います。
あのペンライトの演出には、やられました。

これから読むという方は、3冊セットで購入して
1冊目の最初に感じるモヤモヤを乗り越えると
絶対に続きが読みたくなると思います。
そして、これは続けて読んがほうがいいです。
参考になるといいなぁ~(^◇^;)

マジで1冊目の最初で、読むのをやめようと思ったし、
やめなくて良かったと思いましたものぉ

読書メモ φ(・ェ・o)メモメモ

「・・・人間、忘れたまま幸せに生きられるなら
 それで充分です。
 わざわざ掘り返して思い出させようとするものなんて
 ろくなものじゃない」
「忘れたままでも、幸せならね」
・・・また、胸の奥に鈍い痛みが走った。

伝承の改ざん・・・
 そういえば、別の作品でも伝承の改ざんの痕跡を
 発見するようなことが書かれてたなぁ~

神が山に置き去りにされた子を連れ戻って来ても
親は返事をしない。
貧しい家で共倒れになるより、神様の許に行く方が
幸せだとでもいうのかな