発売日:1991/11/1
文 庫:334ページ
ISBN-13:978-4061850354
名探偵ベ-ト-ヴェンとツェルニ-が活躍!
四季のウィ-ンを舞台に,大作曲家と名ピアニスト、
弟子の気まぐれ伯爵令嬢の3人がくり広げる
ユ-モアミステリ-。
『モーツァルトは子守唄を歌わない』で描かれた時代の
前後のエピソードが収録されている短篇集。
時には殺人容疑で追われ、時には落涙のマリアの謎を解き、
時にはとらわれの王女を救出し、さらには子を名乗る
音楽家まで現われる。
ベートーヴェンの周りを取り巻く、裏切りの痛み、
怒りに満ちた孤独、そして皮肉で織りなされる憂鬱。
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初めましての作家さん。
シリーズ最初の『モーツァルトは子守唄を歌わない』が
いつまで経っても手に入らないので、とりあえずは
ベートーヴェンを読んでみることに。
まぁ~・・・誕生日が同じだからね(○ ̄m ̄)
で、妙に目を引くイラストだと思ったら、描いているのは
魔夜峰央さん。あぁ!!パタリロ!!納得しました。
音楽室のベートーヴェンの肖像も、このイラストだったら
変な怪談は生まれなかったかもですね(;^_^A
・ピアニストを台所に入れるな
ベートーヴェンは殺人犯?
・マリアの涙は苦い
涙を流すマリア像の謎とは?
・にぎわいの季節へ
ベートーヴェン空を飛ぶ!
・我が子に愛の夢を
ベートーヴェンに隠し子疑惑?
ミステリ部分については、よくわからない(^◇^;)
ナポレオンの話が出てきたので、その時代かぁ~と
思ったんだけど、その時代と聞かれても答えられない(;^_^A
歴史が苦手なので、読むのに時間が掛かってしまいました。
ただ、言葉の使い方が面白かった。
いつ訪れたのか不明の春は、立ち去る気配を振りまきながら
一向に動かず、市民を油断させる。
そして、ある日突然に夏になるのが、この街のやり方だった。
会議は踊る。されど進まず
春はウィーンの城壁に恐れをなして、増援を待ち続けていた。
だが、援軍は地中海で溺れているらしかった。
口数の多い人間ほど、相手のいうことを聞いていない。