死香探偵 真心は捧げられた死と香る/喜多 喜久 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2022/2/22
文 庫:314ページ
ISBN-13:978-4122071803

特殊清掃員を続けながら風間の助手として「死香」の謎を
探る潤平は、将来について悩んでいた。
一方、風間も「潤平を研究の材料だと考えている」と
姉から指摘される。
これ以上、一緒にいていいのか? 
初めてすれ違う二人は、互いに今後の関係を考えはじめ……。
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シリーズ第5弾!

月森の存在を臭わせるような事件に、どうしても思考が
そっちに向かいそうになるのだが、雑念を封じ込め
死香に向き合おうとするのだけど、気になるのは風間と
潤平の関係。
樹が退職して、不具合が生じてきた仕事も、どうにか
バランスを取ってはいるものの、前を向こうと
勤める潤平の問題は山積みで・・・

・運命が招く死は、安らぎの香を歪める
  被害者の恋人宅で聞き込み後に、風間が刺された。
  交友関係からたどり着いた結末とは・・・

・深き森に眠る死と、乱れた香り
  青木ヶ原樹海での遺体の中から、多くのサンプルの
  死香を試すことになった潤平だが、バラバラの場所で
  採取された死香に共通の死香が混じっていて?

・絶望の果ての死は、全ての香を封じる
  熱海で、偶然にも行方不明の姉を探している誘拐事件時の
  担当刑事と再会。そして偶然にも死香を感じ取った潤平は
  SNSでアウラという女の存在を確認して・・・

・決断の死は、微笑ましく香る
  植物状態の入院患者が、時々見せる微笑みの原因は
  ニオイではないかと考えた医師は、ニオイの専門家
  風間に連絡。その元を突き止めた。そして・・・


結婚を機に新しい企業に転職を決めた樹に
将来を考えるようになった潤平

大学でのバイト中に、研究室の学生の悩みを聞いた潤平は、
その旨を風間に伝え、将来を見据えた提案と最良の結果を
もたらしてくれた。
研究の一部を手伝うことになった学生は輝きを増す。
やはり研究者というのは、タマゴの時から研究者なのですね。

死香と事件の絡み具合と考察が楽しいのは相変わらずですが
BL臭は本当に勘弁して欲しいのですよ。
前作より濃さを増してませんか?
風間姉も、そっち方向に引っ張ろうとしてるし・・・
死香と事件だけでも、十分だと思うのですが・・・