准教授・高槻彰良の推察(9) 境界に立つもの/澤村 御影 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2023/3/22
文 庫:320ページ
ISBN-13:978-4041129517

4月。尚哉は3年生に進級し、友人の難波と共に
高槻ゼミの一員となった。
他の男子学生達を交えて、5人でグループ発表を
一緒にやることに。
動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと
現地に赴くも、怪しい現象は起きなかった。
しかし帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という
女の声を聞き―!?
高槻をマークしている警視庁捜査一課・異質事件捜査係の
動きも不穏さを増し、凸凹コンビに新たな魔の手が迫る。
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シリーズ第9弾

3年生に進級した尚哉は、難波と共に高槻ゼミの一員に。
・・・しかし、二人の仲に嫌な風が?
更に、異界が益々近づいてきて?憧れの・・・の
メンバーまでもが??

第一章 トンネルの中には
    初回ゼミの後、男子学生5人で研究発表をしようと
    動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材に
    取材しにいったのだが・・・

第二章 黒髪の女
    演劇サークルの主演女優の髪が切られた。部員への
    聞き込み後、高槻の父が刺され、病院に運ばれたと。
    病院では、予想通りの展開に、もう一人が!

第三章 桜の鬼
    桜を見に向かった箱根の旅館の向かいの山に鬼が出る。
    夜中に目覚めた尚哉は、昼には見えなかった
    満開の桜を目指したが、そして、そこには・・・
    
extra  それはかつての日の話 Ⅲ
    高槻先生が学生だった頃、偶然に出会った
    食堂の夫婦とのエピソード

高槻先生の講義は、やっぱり面白そう。
テーマをもうけてはいるものの、どうやって論文にするのか
サクっと説明してるのには唸りましたぁ

更に、高槻先生の中に棲む「もう一人」の考えが意味不明。
先生を持って行こうとしたかと思えば、尚哉の危険を察知して
危険を知らせたり・・・
自分たちの常識とは別次元で物事を見ているらしいが
謎過ぎる・・・

高槻先生のお爺さんって、もしかして何かを知ってる?
深読みしすぎかなぁ~
でも、言ってる事が意味深過ぎて、疑いたくなる。

更に異捜がガッツリ絡んで来てるじゃないですかぁ
林原刑事は、チョコチョコ顔出してたけど頻度が増してて
ついには、大嫌いなアイツまで登場して、よりにもよって
尚哉に直接接触するとわぁ~!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?

尚哉や高槻先生が若く見られる理由も、アイツの理論で
納得できるのが悔しい。
活字にされて、初めて気付きましたよ(〇o〇;)
何の疑問もなく、そういうものだと思ってました。

高槻先生が、もう一人いたって言ってた
「背の高い外国人」って、「憧れの・・・」の
あの人ですよね?
『憧れの作家は~』が完結したらしいので
これは続きをまとめて読んでおいた方がいいよね。

そして難波君が思ったまんまのいい奴でよかったぁ
漫画家の友達もいいなぁ~
そういう友達も含めて難波君が構成されてるんだなぁ

今回の読書メモ φ(・ェ・o)メモメモ

トンネルの怪談の原型といわれているのが、
昭和50年に、タレントのキャシー中島が語った、
鎌倉にある「お化けトンネル」

境界は、二つの場所の間にある宙ぶらりんの領域だ。
此方でもなく、彼方でもない