発売日: 2015/11/13
文 庫:384ページ
ISBN-13:978-4062932646
三人悪の同級生・カンナの家に棲みついたイタチは
霊力を持っていた!?
てつしと椎名、リョーチンは「イラズの森」に住まう
妖かしの正体を明かしに呪われた地へ。
さらに上院小学校には西洋の魔女の血をひき、
真っ黒な妖犬を操る転校生が。
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シリーズ第3弾
てっちゃん、リョーチン、椎名は上院町内では有名な
イタズラ大王三人悪
今日も今日とて三人悪が繰り広げる大冒険
ウルっとするんですよぉ~
第一話 噂の幽霊通り
突然湧いて出た幽霊話。まとわりついてきて
耳元でボソボソ話す・・・
その正体がわかった三人悪は・・・
第二話 森を護るもの
ひょんなことから、仲間が増えた三人悪。
その一人、カンナがイラズの森で小動物を拾った。
その小動物は、いきなり言葉を話し・・・
第三話 神隠しの山
遠足で出かけた山で、三人悪以外のイタズラ小僧の
二人組に誘われて山の上に行くと、見知らぬ神社が。
もう来るなと言われたが、一人が行方不明に・・・
第四話 魔女の転校生
転入生が来た。しかも帰国子女で、お高くとまって
エジプトに起源を持つ西洋黒魔術の伝承者だった。
イライラが溜まった彼女は三人悪とぶつかって・・・
SSS 蛍の夜 夏祭りの夜に
三人悪に竜太郎じいちゃんが加わった四人悪
竜太郎じいちゃんの田舎でのお盆の出来事
香月氏の作品は、知っているつもりになっていて
実は忘れかけている事を思い出させてくれるだけでなく
戒めも語ってくれるから好き♪
今回も、思わず納得の読書メモです。
独り暮らしの老人より、家族で暮らしている老人の
自殺の方が多いと言う。
独り暮らしの孤独より、信頼している家族から冷たくされる
孤独の方が、老人たちを死に追いやるのだ。
自然から天罰が下って滅ぶもよし。自然を金に換えた
連中が、真っ先に死んでもらいたいね。
人間の大人たちによって故郷を追われ、家もなくした生き物を
今度は人間の子どもたちが石を投げて苛める。
自分より弱い存在を、好んで苛める子どもたちが増えている。
神が神隠しなどするわけもなかった。
人間たちは、ただ単にこの神が定期的に開ける次元の隙間に
勝手に落ちてくるだけなのだ。
人間や他の神によって、神として崇められたり、悪魔に
されたりする特殊な存在が、他にも沢山いるのだろう。
極楽の蜘蛛 芥川龍之介の小説に出て来るアレ
次元と次元を繋ぐ力を持っている
まさかの道先案内人だった(〇o〇;)
「神様って何なのかなぁ・・・」
「人間のオモチャさ」
あのオツに澄ました態度は、自分を特別視している
せいだろう。
芸能人や政治家がとる態度と同じなのだ。
ちょっと人気があるとか「先生」と呼ばれたからと
「天狗になっている状態」だ。
読みやすい上に、色々と考えさせられながら
続きを読みます。