成仏しなくて良いですか?/雪鳴 月彦 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2017/11/10
文 庫:360ページ
ISBN-13:978-4879192172

ものぐさ霊媒師の元に転がり込んだのは女子高生の幽霊!?
通学中、車に撥ねられ死んでしまい、悪霊になりかけていた
女子高生の菜野宮菫は、モグリ霊媒師・矢式森純一に救ってもらう。
その場から解放されたものの、心残りにより成仏できない菫は
そのまま純一の下に居着く。
ものぐさな純一を叱咤しながらも、楽しい毎日を送っていた
菫だったが、ある日、純一の同業者の棚藻怜花から
菫の心残りに関する情報を貰い――!?
事故物件、魔の交差点、自然発火……
どんな依頼も万事解決! 青春オカルトストーリー!
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初めましての作家さん。

悪霊になりかけていたJK浮遊霊の菫をモノグサ霊媒師の
純一が救ったものの、心残りにより成仏できず、しかも、
肝心の心残りがわからない(^◇^;)
とりあえず純一のところに居候?しながら、凄腕霊媒師の
怜花から、おこぼれ仕事をもらって生活していた。

依頼を受けて出張することになるのだが、その先々での
色々な霊を浄霊するか、除霊するか・・・
こういう心霊系の話は、背景や現象に加えて、対処の
仕方にも興味があって、ついう読んじゃうんですけどね。
時に霊道とか、レアな話も出てきた楽しかったぁ。

霊体験は数々あれど、視えるだけ、感じるだけで
何もできなかったのでね(^◇^;)

そして、物語のメインになるのが菫の心残り
祖父母に育てられたことは覚えていても、預けられた
経緯を覚えていない。
それが怜花の仲間の霊媒師からの報告で、予想外の
事件が発覚。
純一、怜花と一緒に菫も現地に向かうのだが・・・

いやぁ~読んでいて、咳き込みそうになるくらいに
空気の悪さを感じました(^◇^;)
対処法に興味津々だったんだけど、なるほど納得です。

肝は、井戸です。
井戸を軽々しく潰すのは、非常に危険です。

水脈を断ち切るのと同義ですから。
ちゃんとした作法に則ってやらないと痛い目をみます。
本作のクライマックスが、まさにそれでした。
心して読みましょう(^◇^;)


さて、今回の読書メモ

霊気の密度を調整し空気濃度を変える技

自分の間違いや失敗を素直に認めず、言い訳やら
ごまかし、強談や暴力ばかりで解決してきた人間。
てめぇで招いた死に様くらいしっかり受け入れて
素直に地獄堕ちときゃよかったんだよ。
生きても死んでも迷惑しかかけねぇ馬鹿野郎が。

心霊スポットだなんて言われて人が集まるような場所は
大して危険な場所じゃない事がほとんどなの。
本当に駄目な所は、まず

人自体が寄りつかない

廃墟でもトンネルでも落書きとか無駄に荒らされた
形跡もないところほど、本当に

危険だと思うべき。
もちろん、例外な場所もあるけれどね・・・

幽霊は水場を好んで現れる
 これは昔から聞いてましたからねぇ

井戸に関して・・・

昔勤めていた会社で、龍神様が写った写真があると言われ
ご自宅に招かれて数名でお邪魔したのですが、敷地に
入った途端に、空気が変わったので、霊感の強い専務と
無意識に目を合わせてしまいました。

原因はどこだ?と探っていて、見せられたのが
床下でベニヤ板を乗せて封をしたつもりの井戸でした。
床下に井戸はマズイですよって言ったんですけど
水神様が守っているから大丈夫だと聞き入れない。

見せられた写真は、井戸の上に浮かび上がった魚の
カレイのように見えました。
間違っても龍神様ではなかったです。
いま、どうしているんだろう・・・