コンビニたそがれ堂 花時計/村山 早紀 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2020/3/26
文 庫:252ページ
ISBN-13:978-4591166390

地味で目立たぬ若者が、若くして世を去り幽霊に。
影の薄さに磨きをかけて暢気に暮らしていたが、
街で見かけた善意の学生をその死の運命から救おうと
思い立ち…。優しい幽霊の物語『柳の下で逢いましょう』
遠い昔に別れた人との不思議な時間を描いた『約束の夏』
すれ違う少女たちの願いが切ない『踏切にて』の三本。
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シリーズ第9弾

大切な探しものがある人だけがたどり着ける
不思議なコンビニたそがれ堂
今回も店番はねここ。
店長の風早三郎は、旅に出てるらしいです。
ちょろっと顔出しはしてますけどね(^◇^;)

・柳の下で逢いましょう
 影の薄い地味で目立たない幽霊の若者が
 街で見かけた善意の学生を死の運命から救いたい。
 コンビニたそがれ堂に辿り着いた若者は・・・

・約束の夏
 随筆家の悟郎さんが、学生時代に時々訪れていた
 古いジャズ喫茶での思い出と淡い想い。
 コンビニたそがれ堂で買ってしまったものは・・・

・踏切にて
 お互いをとても大切に思っている、星子と菜々。
 それぞれがコンビニたそがれ堂に辿り着いたのだが。
 あの日に時間を戻したい・・・すれ違う思いは、届くのか?

 
悟郎さんが何気にピアノで弾いた曲
「ラプソディ・イン・ブルー」を調べたら
のだめカンタービレのSオケのシーンを思い出しました。

いつまでも夢見ていられるほど、大人には時間が
ないからです。
一日は二十四時間しかないのですから。

もう一度やり直したいんだ。ふうん。
人間ってほんとうに、そんな願い事が好きよね。
諦めが悪いっていうかさ

「もしもあの時・・・」
人生の選択やら出来事やらで、やり直したいって思いが
何かの拍子にヒョコっと顔を出したりする。
普通に考えると、終わった事なんだけど
コンビニたそがれ堂にかかれば、そうでもない。

「柳の下で逢いましょう」の反則技とも思える
あの状況は、本当に鳥肌モノでした。
誰からも愛される人って、いるんだと信じたいですね。

さて、続きを読みます。