発売日:2022/6/1
単行本(ソフトカバー):384ページ
ISBN-13:978-4065273500
大学二年生の白兎(ハクト)は、アパートの隣に住む
一つ年下の後輩・志希(シキ)に淡い恋心を抱いていた。
二人が自宅に向かう路上、体調を崩し倒れこむ女性、
唯(ユイ)と出会う。
彼女が手にしていたのは、唯の父、御剣大(ミツルギマサル)が
著した20年前のベストセラー『神薙虚無(カンナギウロム)
最後の事件』だった。
「神薙虚無」シリーズは、実在した名探偵・神薙の
活躍を記したミステリで、シリーズ最終巻では
解かれるべき謎を残したまま完結となり、
ミステリ好事家の間では伝説となっているという。
白兎と志希は、唯の依頼で大学の「名探偵倶楽部」に
所属する金剛寺らとともに、作品に秘められた謎を
解こうとするのだがーー。
過去と現在、物語の中と外、謎が繋がり、パンドラの
箱が開くとき、目にするのは希望か絶望か!?
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初めましての作家さん。
ほとんどあらすじの通りです。
あくまでも推理はできないmokkoです<(_ _)>
過去におきた未解決事件を、大学の名探偵倶楽部の
メンバーが解き明かすミステリー。
謎を残したまま終わった「神薙虚無最後の事件」
名探偵たちと怪盗王が集った館で起きた事件は
実際に起こった事件だった!
どうやらこの作中作シリーズは、物凄い人気だったが
最後の事件の後、サイトは心無い噂で炎上して
総スカン状態になったらしい。
ところが偶然にも大学二年の白兎と、同アパートの
隣に住む後輩・志希の目の前で女性が倒れた。
なんと、倒れた女性:唯の父は、御剣大。
20年前のベストセラー「神薙虚無最後の事件」の
著者だった。(゚∇゚ ;)エッ!?
唯の懇願によって、大学の名探偵倶楽部の4人が
推理を披露することになる。
これが多重推理ミステリーと言うらしい。
すみません。素人です(;^_^A
メンバーそれぞれの推理が、どれもこれも
納得する面白さで、余計に混乱する(^◇^;)
そんなこと考えるのかぁ~と素直に驚く!
素人は、素直に転がされるから楽しいのです。
ただ、唯自身も自分なりの真相に行きついていて
更に、どういう訳か、かなりネジくれてしまっている。
それをどういう風に希望が持てるように導くか。
過去にあった事件の謎を追うとは言っても、小説にしか
書かれていないし、そこは想像するしかない訳で
人物を深く掘り下げるにしても、実際にシリーズを
読んでいるわけではないし・・・
と、素人なりに考える訳ですが、そう来たかぁ~
という結果が待っていて、ミステリ慣れしてる人は
すぐにわかったのかなぁ~
謎だった登場人物達の事も書かれていて
更に、著者の仕掛けがわかって、そこまで
考えるのかぁって思ったら、ちょっと感動。
今回の読書メモ
大衆とは実に愚かで怠惰で身勝手な存在だ。
自分の頭で考えることをせず、ただ感情的に
周囲の環境に支配されて動く無自覚な人間は
ゾンビに等しい。
リビングデッド
生きながら 死んでいるのと変わりない。
救いのない結末がお望みなら、中学生の書いた
鬱日記でも読んでいればいいんです。
ご都合主義上等!
誰もが不幸になる推理しか披露できない
名探偵なんて必要ない!
名探偵などではなく、ただの平和主義者で
能天気な女子大生であるこの私が!
さあ、幸せになる覚悟は十分ですか!
(・∀・)イイネ!!