ネスト・ハンター 憑依作家 雨宮縁/内藤了 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2021/2/10
文 庫:265ページ
ISBN-13:978-4396347062

警察も役所も守れない、シングルマザーと幼子を狙う
邪悪を炙り出せ。

憑依作家・雨宮縁のデビュー版元の女性事務員が
幼子と無理心中を起こした。
担当編集者・真壁は、生前の言葉が頭から離れなかった。
「最近、息子がパパと遊んでいるようなの」 
モラハラ離婚の直後だけに、真壁は彼女の凶行とは
信じられなかった。
一方、縁はシングルマザーによる無理心中に

殺人の匂いを嗅ぎ――
人間の本性を抉るクライム・ミステリーの真骨頂!
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憑依作家 雨宮縁シリーズ 第2弾

実は、内藤氏の色んなシリーズを読んでいるのですが
このシリーズは、ちょっと嫌かも?と思っていた。
2作目を読んでから考えようと思っていたら
出て来ましたよぉ~

自身の著書の登場人物に完全になりきるってのが
変だと思ったんですよ。

いくつもの著作を持っている雨宮だから、その主人公は
老人だったり、金髪巻き毛の美人だったり、サイコ系の
イケメンだったりと、姿から口調まで全てを完璧に模倣。
担当編集:真壁がいる出版社では、老人だと思われている。
なんで?って思ってたけど、納得しました。

前作のスマイル・ハンター(微笑みを狩るもの)は

序章だった!
今回登場するネスト・ハンター(巣を狩るもの)から、
その背後に共通して存在する者の関与が明かされる。
そしてそれらハンターを狩るハンターが始動する。

あ!動き出した! 急にドキドキしてきました。

今回は、前作スマイル・ハンターの出版準備の為
出版社の雨宮担当営業の真壁は、パートさんに
手伝いをしてもらっていたのだが、偶然にも
雨宮のファンだった。

パートさんは夫によるDVから避難して、子供と一緒の
生活を再スタートしたところだったが・・・

社会現象にもなっている、夫によるしつけという名の
支配と暴力・・・理不尽以外の何ものでもない。

けれど、その後ろには、そういう人間の欠落部分を
操る存在がいた。

脳みそ関連来たぁ!!脳みそがウァンウァンする奴だ
その前に、操る術が恐ろしい。

子どもが「パパ」と呼ぶ存在とは?
自己啓発セミナーとの関連は?

ハンターシリーズを作中でも出版するという
リアルとストーリーがごっちゃになりそうな作品作りと、
物語の中で蠢く洗脳・・・
これは、続きが気になります!


竹田刑事! 出ましたねぇ~
堀北恵平シリーズで新人の平野刑事と組んでいた刑事です。
恵平の事も認めてくれた怖いけど頼りになる人ですよね。

洗脳・・・まさにリアル系の問題提起といいますか
     どこぞの宗教が金集めの為に家庭を壊してまで
     金集めに執着した人が使った卑怯な手段
     他人の思想や価値観を、勝手にイジって、
     意のままに操るツール・・・

雨宮の特殊な作りの自宅の中にあるっていう仕切り?
マジか・・・(-。-;)
木賊(トクサ・竹垣) 

竹穂垣みたいだって言ってたけど・・・

どんな家だよ(-。-;)

 


憑依作家 雨宮縁シリーズ
スマイル・ハンター 憑依作家 雨宮縁