発売日:2019/11/12
文 庫:312ページ
ISBN-13:978-4334779412
時は大正時代、東京府――。
現大蔵大臣・檜垣一郎太の妾の子・永人は、
嫡男の“謎の失踪"を受け、急きょ跡継ぎとして
名門私立千手學園に放り込まれることに。
学園内では妖しげな怪談噺が流行しており、永人は思いがけず
友人たちとその解決に挑んでいく。
学園に蔓延る謎を、そして義兄失踪の真相を
暴くことができるのか?
大正浪漫の香り漂う本格學園ミステリ、ここに開幕!
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シリーズ第1弾。
二度目ましての作家さん。
後宮の検屍女官シリーズが何気に重かったので
楽なのを読もうと思ってチョイス。
実は積読本の中には、箸休め的な本を混ぜてある。
初めましての作家さんがおおかったりもするけれど
キャラクター文芸だったら、外したら最悪だけど
当たりなら楽しめますからね♪
実は初めてだと思っていたんだけど、インデックスを見たら
この著者の作品を読んでましたねぇ~
水底図書館 ダ・ヴィンチの手稿
なるほど納得。
このアイデアがこの著者の強みなのかなぁ
大正浪漫の香り漂う雰囲気の中で、奇抜な學園の校舎と
富裕層のご子息を集めたという時代的にも親の権力が
学生たちの順位付けをしているような場所。
現大蔵大臣・檜垣一郎太の嫡男の行方不明の為、
浅草で三味線弾きをしている妾の子である永人が
脅されるように放り込まれた。
本作品のメインキャラが、この檜垣永人。
べらんめぇ口調で物怖じしない。
そこに生徒会長やら副会長、敵対する現警視総監の
息子とか、永人の最初の友達となった双子など
出だしからワクワクする内容になってます。
1話 生霊少年
2話 血を吐くピアノ
3話 千手歌留多
4話 恋の呪い 懲罰小屋
學園に多々あるという呪いの噂を永人と双子たちは
解決できるのか?
義兄である檜垣蒼太郎の失踪の謎とは?
まるで昔の江戸川乱歩の少年探偵団にはまった時の様に
夜光仮面に出て来る探偵団を結成しようと目を輝かせる慧。
体の弱い慧の身を案じる昊。
腹グロ生徒会長と、傍にいる副会長。
裏方の仕事をしている乃絵たち一家。
軽めのミステリと話を盛り上げるキャラたちを
しばらくは楽しめそうです♪
さて、本作にも出てましたが、双子の慧と昊
昔、双子は不吉なものと考えられてて
双子が生まれたら、片方を里子に出してたんだって。
始末したって話も聞いたけど・・・
mokkoが中学の時に、部活の遠征で別の高校に行った時
どこから見ても双子なのに学校も苗字も違っていたので
教えてもらったんだけど、やはり里子に出されたらしく
今時そんな迷信を真に受けてる地域があるんだぁ~って
驚きました。懐かしいなぁ~(^◇^;)