発売日:2021/7/16
文 庫:224ページ
ISBN-13:978-4041111536
高槻の研究室に、市松人形を抱いた日本史の
三谷教授が訪ねてきた。
蚤の市で手に入れた人形の写真をブログにアップしたところ、
元の持ち主の孫を名乗る人物から連絡があった。
曰く、その人形は勝手に髪がのびたり動き回ったりするので、
母親が気味悪がって捨ててしまったという。
怪異の匂いを嗅ぎつけた高槻は、気乗りしない尚哉を引っ張って
嬉々として調査に乗り出し……。「お人形あそびしましょ」
高槻の研究室に足しげく通うようになり、ついに自分専用の
マグカップを置くようになった尚哉。
そのマグカップにプリントされている犬の絵を見た研究室の
瑠衣子や唯から、尚哉は「わんこくん」と呼ばれるように。
これは、そんな「わんこくん」が昔飼っていた
ゴールデンレトリーバーと、彼の家族のちょっぴり切ないお話。
「わんこくんのわんこの話」
ほか、尚哉の数少ない友人・難波からみた尚哉のお話や
佐々倉の休日など、全4編収録!
シリーズファンの方はもちろん、ここから読んでも楽しめること
間違いなし、キャラクターの魅力満載でお届けする番外編!
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シリーズ番外編 4編を収録
「お人形あそびしましょ」
市松人形を研究室でコレクションしている日本史の三谷教授。
蚤の市で購入した市松人形の画像をブログにアップしたところ、
持ち主の孫から連絡があり、母親が捨てたものらしい。
その理由が不気味過ぎて、高槻先生に話が行ったのだが・・・
真っ先に連想したのが梨木香歩さんの「リカさん」
市松人形ってリアル過ぎて怖いんですけど、その蘊蓄も
初めて知りましたぁ
「わんこくんのわんこの話」
「わんこくん」とは、高槻研究室の大仏柄の客用カップから
わんこ柄のマイカップに変更した尚哉の呼び名
そんな尚哉が昔飼っていたゴールデンレトリバー:レオの話。
これは、泣ける。もうレオがお利口過ぎて!
耳があーなってしまった尚哉と一緒にいてくれて
本当にありがとう。
レオの元気がない理由を言おうとした母親に
言うな!と伝えるかのようにジーっと見つめるレオ。
こういうところが、ワンコにはあるのよぉ~(T□T)
レオが尚哉の家に来た時のエピソードが某CMを連想。
尚哉が子供の時に出会ったレオは子犬だったけどね♪
高槻先生が怪異の話に目をキラキラさせてる時は
レオのパタパタブンブン振り回す尻尾が見えるのね♪
「俺の友達の地味メガネくん」
難波くん目線で描かれた尚哉の話。
コミュ力の高い難波君だけど、何気に「人」は見てる。
そんな彼が、頼まれ事とは言え、初めて尚哉を飲みに誘い
新たに尚哉の良さを発見するってお話
そうかぁ~尚哉ったら、人助けもしてたのねぇ~
そんな尚哉が長野で黄泉比良坂から戻ってこられた
理由の一つは、難波君との事も少しあるんだけどね。
「休日は本棚を買いに」
高槻から本棚を買いたいから次の休みに車を出すよう
頼まれた佐々倉。
しかし、刑事の休みは予定通りとはいかない中
警視庁捜査一課の別の係の林原に飲みに誘われ・・・
出た!異捜(異質事件捜査係)!
「憧れの作家は人間じゃありませんでした」に出ていた
林原夏樹!そして、夏樹の上司で、係長でありながら
権力を持っている山路という男。今回は名前だけだけど
揃って出たぁ~ (((o(><;)(;><)o)))
佐々倉が苦手としている係長って聞いた時に
嫌な予感がしていたんだけど、やっぱり山路か!!
「憧れの・・・」では、1巻しか読んでいませんが
夏樹は主人公に対して優しかったはず。
本シリーズでも、高槻先生に目を付けているって事は
何かするつもりか??
嫌な予感がヒシヒシと!今後の夏樹をチェックだわ!
番外編にしては、ものすごく内容が濃かったわぁ
蘊蓄も小ネタも楽しめました♪
市松人形の由来は、市松模様って話もあるけれど
江戸時代中期の歌舞伎役者:初代 佐野川市松の
似顔人形に由来するらしい。市松模様の市松も
それに由来していて、大変な美男子だったらしい。
高槻先生の部屋で尚哉が気に入って食べていたサモサ
インド料理の軽食のひとつらしい
これ、美味しそうだわぁ
中学の夏休み、高槻に会いにイギリスに向かった
佐々倉は、楽しそうに暮らしている高槻に安心したものの
背が高くなっている事に焦って、帰国してから
牛乳を飲みまくったらしい(○ ̄m ̄)
さぁ次も読むぞ!