発売日:2021/5/21
文 庫:304ページ
ISBN-13:978-4122070677
姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子が、
四宮大学へ視察にやってきた。
実はこれには、隠された目的が……。
一方、舞衣の元には研究施設を無断使用した学生の情報が入る。
調査するとこの学生は、過去に大麻所持で逮捕された沖野の
元同級生の手伝いをしていたとわかり……?
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シリーズ第十弾。
シリーズ2回目の長編になります。
マイセン王国の王子が四宮大学に視察にやってきたが、
視察を終えた後も四宮に残り、沖野の元で研究をする事に。
大学内での王子の対応だけでも大変なのに、
王子の母親が四宮出身ということで、母親が残した
言葉の秘密を解きたいと、王子から依頼された舞衣。
しかし王子の護衛からは睨まれて、とんだトバッチリ
そんな状況で、沖野と舞衣は、それぞれに重要な選択を
突き付けられる。
それだけで終わらず、庶務課に持ち込まれた相談事から、
大学に来なくなった学生が、大麻所持で逮捕の前歴がある
男の協力をしていることが分かる。
それがたまたま国島と沖野の昔の同級生だったことから
関わっている学生を救うべく、いつも通りに全力で
問題に関わって行く舞衣。
王子の密かな目的には、!?ハアァァ(゚〇゚ ;)ァァアア!?と
突っ込みたくなったけれど、沖野と舞衣にとっては
いいきっかけになったような気がします。
ちなみに、前向きに突き進む舞衣も大好きだけど
分析オタクな国島さんも大好きで、登場すると
ついワクワクしてしまいます。
沖野と舞衣のことをくっつけたいところも好き♪
舞衣に引きずられるように沖野も変化してきている
なんかいいなぁ~
今回のお気に入り
沖野がノーベル化学賞を取った村雨教授の事を
回想するシーンで、学生が
「他人との交流は研究の邪魔じゃないですか?」との問いに
「自分の好きな事なら誰かに自慢したくなる。
そうすると相手も自慢してくる。
一番いいものを見せあう事で、自分の中に
新しい視点が生まれる。
そういう瞬間がたまらなく好きなんだ」と・・・
同じ趣味を持つ同志という認識だったんだろうなぁ・・・って。
その教授のおかげで、沖野の考え方も変わってきたのかなぁ
なんか、こういう穏やかな教授っていいなぁ(^◇^;)
どちらも視野が狭まっているせいで、考慮すべき選択肢が
みえなくなっている。心が不自由な状態に陥っている。
どこに問題があるかは明白なのに解決策がみつからない。
心は不思議だ。
定まった形がなく、手に取ることも、目で見ることもできない。
それでも、確かにそこに「ある」
(゚-゚*)(。。*)ウンウン
とりあえず続けて読んできた化学探偵
今出ているところまでは読んだので、しばらくは
お休みかな?(^◇^;)