夢探偵フロイト―アイスクリーム溺死事件― /内藤 了 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2020/12/8
文 庫:252ページ
ISBN-13:978-4094068573

生まれつきの人殺し”夢売り”の最初の事件

夢科学研究所に放火してフロイト達を殺そうとした
”夢売り”こと卯田姫香が、「責任をとって」と
乗り込んでくる。
フロイトのせいで”罪悪感”が生まれ、悪夢にうなされて
眠れないのだという。
夢に出てくるのは、カラフルなメルヘン街のお菓子の家。
姫香にヘッドギアを付けて脳波を調べる睡眠実験をすると、
幼い頃、男の子をアイスクリームで溺死させた記憶が
浮かび上がり……
これは「最初の殺人現場」だと思い出す姫香。
自分は「生まれつきの人殺し」だという彼女は、
どんな罪を犯したのか――!?
フロイト教授と、天才的なCGクリエイターのヲタ森
”夢”に関する卒論で卒業を目指すあかねが、
悪夢の謎に迫る大人気ミステリ第4弾!
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シリーズ第4弾

学生達が寄り付かず、はぐれ者ばかりが集まる幽霊森
そのなかに、学生のほとんどが存在すら知らない
夢科学研究所はある。

ペコこと「あかね」は、オタ森に頼み事があったので
おばちゃん食堂のタエちゃんの梅干しを袖の下として
献上するべく、梅干し3つを持って研究所のプレハブに
入ると前作の犯人で、研究所にを放火した「夢売り」こと

卯田姫香がいた。(゚∇゚ ;)エッ!?

フロイトのせいで罪悪感が生まれ悪夢を見るから
責任を取れと文句を言いに来たと言っているけれど
前作で「治るよ」と言われたことを信じたんだなぁ

そして、あらすじの様に事は進むのだが
同じシチュエーションで、同じメッセージを持つ夢は
厳密には夢でなく、処理したいと望んでいる記憶

オタ森の検索術を駆使して、それらしいメルヘン街を
発見した研究所の面々は、長野県警の高山啓二刑事に
連絡を入れて、仕込みを済ませてから事件現場に向かう。
アイスクリームで溺死とは、どういうことなのか
卯田姫香は、本当に生まれながらの人殺しなのか?
そこに隠された真実とは・・・


ある意味、前作の続編って感じです。
別の事件とはいえ、卯田姫香がそこにいた。
夢科学研究所の面々がそれぞれの得意分野から
事件に切り込んでいくのですが、今までのような
緊張感は薄れているので、そういう意味では
ちょっと物足りない感じもします。

けれど今回は別の意味で、研究所の面々や
おばちゃん食堂の人たちの優しさが際立ってました。
ペコのイラっとしながらも動いちゃうところとかね。
そして、刺さる言葉もありました。

真意を見透かされているとわかっていても、
そうせざるを得ない人の気持ちを考えたことある?
彼はお金の代わりにプライドを払っているの。

なにひとつ支払えない者に彼を非難する資格はないわ

ニュースにもなっている死の状況を思い出しました。
何で助けを求めなかったのかと、いつも思っていた。
でも、なるほど・・・と思ってしまった。
そういう立場に追い込まれた事がなかったから
考えてもみなかった。


相手の立場になって考える事が出来ていなかった。
体験しなくても知ることはできる。
やはり自分的にも、知らないって罪だわ。

そして、深くうなずいてしまったのが・・・

誰も私たちに教えてくれなかったんだもの。
人はみな年を取るものだなんて・・・


色んな瞬間に肝に銘じていたはずなのに
全くわかっていなかった …(o_ _)o

そしてオタ森が大好きな天神様
梅干しの種を割ると「仁」が入っていて
「天神様」と呼ばれてる。
これは太宰府天満宮の天神様として菅原道真が祭られていて
梅干を好んでいたので、菅原道真の死後に、梅の中心に
天神様がいると信じられるようになり、今もそう呼ばれている。


昔、梅干しの「仁」には青酸物質が含まれていてるから
種を食べてはいけないと言われてた。
けれど、それは熟していない実の種の事だから大丈夫。
実は小梅の仁は食べていた(^◇^;)

商品化されてるとは。知らなかったぁ~


ちん里う(ちんりう)

  ↑クリックサイト          

まぁ~オタ森は、タエちゃんの梅じゃないとダメだよね(^◇^;)

さて、次はどんな夢事件が待っているのか
っていうか、新刊出てたのに、見過ごしてたぁ~(T□T)
東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズを
読むことに決めたので、あとでまとめ買いします。