発売日:1976/10/13
文 庫:324ページ
ISBN-13:978-4041366035
発売日:1976/10/13
文庫:382ページ
ISBN-13:978-4041366042
昭和十年一月、書き下ろし自費出版。
狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に
著者の思想、知識を集大成し、”日本一幻魔怪奇の
本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。
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日本三大奇書の1冊(これは上下巻)
「幻怪、妖麗、グロテスク、エロティシズムの極」とうたわれ
これを読む者は、一度は精神に異常をきたす
ということで読んでみました。
昭和10年の書き下ろし作品ということで、途中、
昔の語り口調で説明されている部分が
非情に読みづらかったけど、ちゃんとしたミステリーです。
目覚めたら自分が誰なのか、どうしてここにいるのか
わからない男がいた。
というところから始まって、キチガイの扱いや
人間の進化と精神遺伝等、現在でも通じる話を織り交ぜながら
話は2転3転しながら進みます。
夢を見ている自分の夢を見ていたら、それも夢だった。
じゃあ今は夢なのか現実なのか?というような感じかな?
でもこういう作品は嫌いじゃない。