発売日 : 2003/12/7
文 庫 : 149ページ
少年たちを乗せた汽車は、ひたすら
闇のなかを疾ります…
ケンタウリ祭の晩に汽車に乗った
ジョヴァンナとカンパネッラ。
大切な人を探す旅の途中で
二人と同じ席に乗り合わせた賢治。
賢治と少年たちの蒼白い銀河交流の行方は。
---------------------------
賢治先生は「銀河鉄道」の夢を見る。
薄っすらと霞がかかったような幻想的な夜に
同じ車両に乗り合わせた
カンパネッラとジョバンナ。
あのカンパネルラやジョバンニのイメージとは
かなりズレテいるけれど、
それでも長野まゆみさんの手にかかれば、
ちょっとスレた感じの少年達も、
不思議な透明感を与えられる。
切なくて美しい、もう1つの
銀河鉄道の夜でした。