鍵屋甘味処改 天才鍵師と野良猫少女の甘くない日常 /梨沙 | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

 

発売日 : 2015/1/20
文 庫 : 256ページ
 

冬休みに突入した午後、自分の出生にまつわる秘密を
知ってしまった女子高生・こずえは母を一方的に責め、
衝動的に家を飛び出した。
ひょんなことから鍵屋を営む鍵師・淀川と知り合い、
年齢を偽って助手として彼の家で居候することに。
そこへ「亡き父が遺したものを知りたい」という
依頼者たちにより、他の鍵屋で開けられなかった
手提げ金庫が持ち込まれるが…? 
-------------------------
初めましての作家さん。

内容はあらすじの通りではあるのですが、
母親が自分の出生の事で事実を隠してた事がショックで
家を飛び出した女子高生のこずえ。
携帯を忘れて飛び出したものだから、何もできない。
途方に暮れていた時に出会った淀川は鍵師で
これまた成り行きで助手をすることに・・・

・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
購入してから言うのも何ですが、仕事の内容を変えて、
似たような作品は結構多いですよね?
骨董を扱っていたり、本であったり、香であったり。

個人的にも、読メのカテゴリーに職人を入れていて
そういう専門職的な話で面白いモノを選別している。
どんな話でも、一般的に知られていない専門的な蘊蓄が
押しつけがましくなく紛れ込んでいるのが
物語を楽しめる秘訣であったりする。
あくまでも個人的にですけどね。

けれど本作は、仕事内容に重きを置いていない。
前に解錠師という本を読んだことがあるのですが
その技と心理描写にドキドキしたものでした。

 

技的には、ここで言う鍵師と同じようなものでしょう。
ラノベでも日本版の解錠師を期待していたのですが
なんとも残念過ぎる内容でした(^◇^;)

まぁ、ラノベだからと諦めるのは簡単ですが
背景やらキャラの配置や役割や動かし方で
もう少し何とかなったのにと思ってみたり。
だって、ラノベでも侮れない作品はあるのですよ!

調べたらシリーズ化していて、5巻完結。
更に、隣の和菓子屋さんのシリーズまであった。
その和菓子屋さんシリーズの完結編の表紙には
ちゃっかり鍵屋の二人が背景に入ってるし・・・
なるほどね・・・
本作は、そこまで計算したうえでの布石ってことですか。

更に、著者の作品の数々のあらすじをザっとみたけど
表紙を含め、どこかで見たり聞いたりしたことの
あるような感じが・・・
どうやら最初はweb作家さんだったようですね。
まぁ~色々と突っ込みどころがあるものの
それを許せる内容ならばよかったんですけどね。

何がダメって、家出した女子高生を家に住まわせ
助手として使っていたって・・・
友人の刑事に電話していたとしても、それって
普通に考えても犯罪でしょ。
中学生でも、それくらいは知ってるよね?

実際に監禁事件とか起きてるんだから
そういう危ない人がこれ読んで、大丈夫なんだって
思ってしまう事の方が怖い(^◇^;)
現実逃避の為に小説を読んでおりますが、
途中で醒めてしまうのは勘弁です。
文章も好みではなかったので、続きは読まないです。

ただ、現実を理解している上で、夢を見たくて
軽い内容が好みでしたら、いいのでは?
賛否両論のようなので、好きな人にはたまらないのかも。