発売日 : 2011/12/14
文 庫 : 456ページ
高位の聖職者が消え、死者が甦るという
不気味な噂が流れるローマ市内。
龍緋比古は聖槍ロンギヌスを追い、修道士セバスティアーノは、
銃撃されたあと行方知れずの教皇を捜していた。
軟禁されていた教皇を救出したのも束の間、ヴァティカンが
敵の手に落ちたかのような一報が!
ついに龍と邪神の最終決戦へ!はたして邪神の正体とは?
大河吸血鬼伝説、堂々の完結。
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龍の黙示録シリーズ 第8弾 イタリア三部作 完結/下
ローマ市内に不気味な噂が流れる中
透子とセバスティアーノは、意味不明な行動に!?
何でだ??吊り橋効果か?訳わからん。
マリアのクローンに混乱するエウフェミア
タジオの体を操り修道士を襲い手籠めにするリリト・・・
人の意志を操り、駒としてゲームを楽しむ敵!
教皇選挙までゲーム化してやりたい放題。
タジオの隠れ家には、ゾンビがワラワラと集まり
龍はセバスティアーノを罵倒する
龍の言葉には一理あるけれど、龍が隠れてなければ
タジオは酷い事にはなってないよねぇ・・・
自分のヘタレっぷりを棚上げですかぁ??
透子の新しい力って何?って思っていたら・・・
あぁ~・・・そういう事ですか・・・
中古本がなくて新品を買ったのに・・・(-。-;)
お得意の思惑とか想いが入り乱れて、スッタモンダがあり
やはり今回も、後半に一気にまとめに入りましたよね。
残りのページ数で、やっつけ仕事に入るとわかっちゃう。
真の敵との戦い部分を引っ張って欲しかったなぁ~
本当にそういう描写はサクっと切るよね・・・
最後は、まぁ・・・いいんじゃないでしょうか?
締め方としては、悪くないけど、タジオの事や
マリア達のことはボカしたままで消化不良です。
興味深かったのは、ヴァティカンに展示されている
ピエタが襲われた事からの犯人の心境の話。
← by wiki
ジョン・レノンの暗殺者と同じような心理とか・・・
これは、ある意味、思い出がありましてね・・・
雑誌に載った写真が、似ていたのですよ。
高校生の私にね(^◇^;)
聖なるものへの冒涜、美しい物の破壊。
深く心打たれ惹かれ魅せられ絶望する。
手の届かぬものを我がものとするために破壊する。
そういう心理・・・
これって、この著者のことなんじゃないの?
凛として戦士のような透子や、ヴァンパイアとなりながらも
執事や人間の仲間達との生活を守り続けた美しいタジオを
とりあえず汚したよね。
美しいものを作り上げて汚す。
持ち上げて落とす心理に似ている?
なんだかなぁ~・・・こういうことを悟りたくて
読んだんじゃないのになぁ~(-。-;)
後味がよろしくないです(ノ_-;)ハア…