会社の人と飲みに行き、2軒目に向かった時のこと
その店は、雰囲気的に私好みの店だった。
トイレも、店の中と同じような雰囲気のままに作られていて
なかなかやるな!と思っていた
2度目にトイレに立った時、入り口のドアを開けた瞬間
変な空気の壁を通り抜けたような感覚があった。
何だろうと思いながら前を見て愕然とした。
トイレの中が変わっていたのだ。
先ほどトイレに入った時は、入り口を入って正面に洗面所があり
すぐ左側にトイレのドアが1つだけしかなかった。
しかし、左側にはドアが2つ。更に右側にもドアが1つ増えていた。
まるで、キツネにつつまれたようなのだ。
やばいと思った。
あまりにも楽しすぎて、注意を怠っていた。
お酒が入ると、無意識にやっている警戒が解ける。
それは、あちら側の人も寄って来やすくなるということだ。
トイレに入るときに感じた空気の壁・・・
あれが最初の警告だったに違いない。
確かに空気が歪んでいる。
周りの空気が、自分の動きより1テンポ遅れて
ついて来る感じだ。
更に、自分の体が自分のものという感覚が
薄れていることに気付いた。
着ぐるみの覗き穴から外の世界を覗いている感じなのだ。
大急ぎでそこから出て、会社の人に事情を話し
私は、直ぐにトモちゃんにTELをした。
他に思い浮かばなかった。
トモちゃんは、他の人と会っている最中だったのだが
直ぐに来てくれた。
トモちゃんは、TELで状況がわかったらしい
ムロン、私の話でわかったのではない。
私は、「変だ」としか話していない
電話を通して私の状況を読み取ったのだ
会った途端にトモちゃんは「あら~」と一言
「浮いてるよ~」と明るく言って、速攻で取り除いてくれた
どうやら、両側から男の霊に抱えられるような状態だったらしい。
いわゆる、イタズラされたのだ。
それにしても、いつも思うだが、トモちゃんってスゴイ人だ
これぞまさに「霊感 オブ ザ ゴット」だと思う