私が入った高校は1年が全寮制だった。
入学式の前日に寮に入るのだが、部屋は6人部屋だった。
案内された部屋に入った時、先に来ていた子が
「このベッドは金縛りにあうんだよ」と教えてくれたので、
好奇心旺盛な私は進んでそのベッドを選んだ。
でも、後悔するのに時間はかからなかった。
消灯時間が過ぎてまもなく、枕の横でガサっと音がした。
物を置いた覚えがなかったので手を伸ばして確認したけど、
やはり何もない。
おかしいなーと思った瞬間に金縛りにあった。
同時に横向きの状態から、仰向けの状態に姿勢を直された
マジ?と思いながらもその時は素人だったので、
体を動かそうとしたら金縛りは益々きつくなる。
しかたなく抵抗するのを止めていたら、
両腕と両膝に何かの感触があった。
何だろうと思っていたら、今度は顔の上に何かを感じる。
目をつぶってはいても、目の前に何かがあるのがわかる。
状況を冷静に考えた結果、四つんばいにまたがれて
顔を覗き込まれていたのがわかった(゚O゚;
怖い!どうしよう・・・
考えた結果が頭の中で、どうでもいいような歌を口ずさんで
金縛りが解けるのを待つことだった。
金縛りが解けた時はパジャマが汗でグッショリ濡れていた。
初めての金縛りを体験したことがきっかけになったのか
この日を境に、見えたり感じたりするようになったのだと思う。