少年アリス/長野まゆみ | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ:169ページ
発売日:1992/7/1

 

2002/11/14読了
デビュー作にして、第25回文藝賞受賞作。
アリス(男の子)は友達の蜜蜂と、その愛犬耳丸と
夜の学校に忍び込む。
理科室で行われていた不思議な授業とは・・・
夜の学校に現れた迷いの園、中庭の噴水で
季節がすれ違う時、秋の使者が運んできた。
群青天鵞絨色のメルヘン。
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最初は不思議の国のアリス関連の話しかと思ったのですが
全然違いました。
アリスは、兄さんから借りた色鉛筆を取りに行くという
蜜蜂と愛犬耳丸と共に夜の学校に忍び込みます。
中味をくり貫いた烏瓜に螢星を入れたものを灯りにして
理科室探検に向かいます。
そこで二人が見たものとは?

夜の理科室とか輝く鉱石や星、卵とか鳥とか人形、
主人公のネーミングも何故かワクワクしてしまいます。
夜の学校や理科室を怖い場所ではなく、ワクワクする何かが
待っている場所として描けるのは長野さんくらいなのでは?

夜空に輝く星作りに参加してみたくなります。
甘すぎないファンタジー。
大人の人に読んで欲しいファンタジーです。
 
改造版 少年アリスが出てるので、そっちも読んでみたいです。