この空のまもり/芝村裕吏 | mokkoの現実逃避ブログ

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初めましての作家さん。
  ↓クリックレビュー

Mirokuさんから頂いた本です

 

強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に
電子タグ(電子版落書き)をはりつけられる時代。
ただし、眼鏡を掛けなければ見えない。
技術の進捗と普及が後手に回り、諸外国に差をつけられた。
あぁ~セキュリティー甘々な今と同じじゃないかぁ~!

見えなければいいという考えの年ばかりくって弱腰な政府に
嫌気がさしたネット住民達は、架空政府を立ち上げた。
八紘一宇のスローガンの元、ひとつの家族のように
仲良く暮らしていける国にしていこうと、国家防衛を始めた。

その架空政府の防衛大臣は、ニートの天才ハッカーで
幼馴染の七海が大切で、七海を守りたい=七海の住む国を守りたい
それが全ての原動力であり、始まりでもあった。
そしてニートであることを公表しているが、ネット住民には
絶大な人気があったりする。

高スペックな上に頭キレ過ぎぃ♪

目線は、主人公であるニート防衛大臣と
何事にも積極的ではない大学生男子と
架空防衛軍所属の小学生と、担任の女教師の
目線で状況が語られる。
最初は、違和感を感じるのだけれど、この多方向の目線は
後半生きてくる。

架空政府が派手な作戦を決行するのだけれど
念入りに作戦を組み立てた結果が大成功して
世界中に大きな衝撃を与えた。

その結果、今の時代でもよくあることなんだけど
今の今まで高みの見物を決め込んでいた住民達が
「正義心」を隠れ蓑に架空政府への参加を求めて集まりだす。
便乗という仮の正義を振りかざして集まりだす。

そして、これもよく見る情景ではあるけれど
真のない身勝手な正義心をまとった者たちの群れは
高揚感という無駄なエネルギーをダダ洩れさせて
集団ヒステリー状態になり暴動へと移行する
あぁ~なんてわかりやすい群集心理

その他大勢の中の一人がいくらあつまろうとも
その他大勢にしかならないというのに・・・

そして暴動は勢いを増していき
メインキャラ達は新大久保に集結する

あぁ~大久保やら大久保通りやら
ガッツリ通ったところだから想像しやすかったわぁ
物語も加速して、飛び立ってぇ~・・・着地!
何故か、体操の内村航平選手を想像してしまった。
あの美しいラインと着地を決めた時のポーズ(^◇^;)

 

現実を食い荒らすファンタジー?

現実が壊れてファンタジーになる?

いやぁ~最後の収束のさせ方は感動物でしょう
面白かったぁ~!楽しかったぁ~о(ж>▽<)y ☆

そして本に挟まっていた映画の半券
11/01(木)20:50 MOVIX亀有
アルゴ

いつの11月かと思ったら、2012年でしたぁ~
8年も挟まっていたのね(^◇^;)
戻しておくけど・・・
次は誰の元に行くのかな?と♪