呪われ屋 橘心霊相談所へようこそ/砂浦 俊一 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日    :2014/01/18
ページ数:311P
定  価:667円+税  ↑金額間違ってない?

“呪われ屋”とは、依頼者にかけられた呪いを
自分の身に引き受け、能力を持つ者のことをいう。
いわくつきのビルにある橘心霊相談所。
所員は、所長で“呪われ屋”の橘司、助手の沢渡夏樹、
そして司を呪い殺そうとしている生き人形のミザリー。
彼らのもとを訪れる客たちはみな、呪い絡みの事件に
巻き込まれた人間だ。
ある日、橘心霊相談所を津神建設の社長令嬢、鏡子が訪れる。
彼女の依頼は姉にかけられた呪いを解いてほしい
というものだったが、その裏には意外な真相が…。
“呪われ屋”橘司が、相棒(?)の毒舌アンティークドールの
ミザリーと共に呪いと謎を解く、ホラーミステリ!!
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初めましての作家さん。
  ↓クリックmirokuさんのレビュー
Mirokuさんに頂いた本です。

 

呪者や祓い屋の話はたくさんあれど、呪われる事を
生業としてるなんて初めてでしょ~
と思ったら、正確には持衰(ジサイ)という古代日本の職能で、
簡単に言うと、人柱とか、生きた魔除けのことらしい。
確かに聞いたことはあるけど、職能だったのね・・・
無理矢理押し付けられるものだと思ってたわ(-。-;)

主人公の橘心霊相談所の橘司は、この職能の末裔。
そしてアルバイトの沢渡夏樹は、忙しい時の助っ人で
普段は探偵事務所を営む伯母のところで働いていて、
依頼された仕事に呪いが絡んでいると、司に仕事を回してくる
紹介料や報酬をゴッソリ持っていく守銭奴らしいが・・・

そしてメインキャラの中で一番の想定外がミザリー!
名前だけでも恐ろしい!
ミザリーはアンティークドールで呪いの生き人形。
司を呪い殺すことに執着しているので、自分以外の呪いで
司が殺されることが許せないから、呪い除け機能もある?
なかなか殺せないもんだから、腹いせに時々悪戯をする。

着ているドレスのクリーニングやら、新しいドレスの
購入なんかも司に要求する。
スーツ姿の司がミザリーを抱いてショップでドレスを
購入する姿は、可哀そうでしかない(^◇^;)

しゃべるし血の涙も流すし、立ち上がる事はできるけど
チャイルドプレイのチャッキーのように走り回れない。
ここでまさかのチャッキー!mokkoが一番怖いキャラです。
チャッキーが道具を使って殺すのに対して、動き回れない
ミザリーは、呪殺能力が高いということらしい。

さて、津神建設の社長令嬢、鏡子が司の元を訪れる。
姉にかけられた呪いを解いてほしいという依頼だった。
屋敷を訪れた司は、姉の呪いを引き受けたものの、
社長の一虎も呪われている事を知り、それも引き受ける。
が、近距離呪殺の道具が奪われてしまった。
それは、プロの呪殺屋の仕事だと知り、調査を開始。

同じ頃、各地で集団自殺が発生していて、報道される事で
集団自殺の連鎖が起こっていた。
どうやら過熱するマスコミ報道が新しい自殺者を生み
自殺の名所が出来上がるという仕組みらしい。
果たして津神建設の社長を呪った奴と集団自殺に
関連はあるのか?
そして、鏡子の姉を狙った呪殺屋と一虎を狙った呪殺屋は
同一人物なのか?
そして、呪いは司にも向けられて・・・


って感じの話なのですが、呪いに関するお話が色々あって
蠱毒なんかも出てきます。また蠱毒!
前回読んだ犬神の杜でも出てきたぁ~
まさかの蠱毒繋がりぃ~
・・・変なテンション上がった(^◇^;)

自殺の名所も何か所か紹介されていて、その一つの某駅で
実際に乗っている電車が人身事故で止まったという経験がある。
殺人事件の加害者が飛び込んでニュースにもなったのよね。

話がそれた(^◇^;)
一連の呪いに隠された真相とは?
いやぁ~所々、くどいと思う場面も多々ありましたが
なかなか面白かったです♪

呪われ屋、死すらも厭わず。しかして生きて数多の
呪いを引き受けるべし