ページ数:476P
発売日:2016年04月
「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。
第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の
鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が
縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。
一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。
宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく
“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。
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本作はそれぞれの章で、主人公が変わる。
プロローグは半世紀程前に起こった事件。
次の章では、蒼太が中学生の時に偶然知り合った同い年の
女の子との束の間の恋と、突然の別れ。
別の章では、花を愛する老人:秋山周治が殺され、孫娘:梨乃が
庭から消えた黄色い花の鉢植えの画像をブログにアップした途端に
接触してきた男に脅された事と、それがきっかけで知り合った
大学院生になった蒼太と梨乃が事件の真相を調べ始める。
別の章では、刑事の息子が犯罪者にされるのを救ってくれた
老人:秋山周治の事件を解決してくれと息子に頼まれる。
更に家族とか友達の友達とか、仲間とか、色んな関係があって
少しずつ繋がりが見えてくるものの、肝心のところが全く見えない。
才能に恵まれて将来が明るいはずの梨乃の従兄の突然の自殺。
消えた黄色い花。秋山周治が殺された理由は、その花?
繋がりが見えないから余計に先が気になって夢中で読みました。
そして毎度のことながら、やられましたぁ~
いや・・・推理できないから、いつもやられてるんですが
推理するためには、切り口が必要なんだって事が
この本を読んでわかりましたよぉ
どこに目を付けて調べるかで、たとえ着地地点が同じでも
そこから見えてくるものが違ってくるんですね
きっとミステリ好きな人は、こういう分析もできるから
読んでいて楽しいんでしょうね
まぁ~mokkoは転がされるのが好きなので、もっと転がしてぇ~
とo(@^◇^@)oワクワクしながらひっくり返る事を楽しんでますが。
少々厚めの本でしたが、面白かったです!
東野作品は、まだそんなに読んでないけど、それでも
外れはなかったです。
手持ちがまだあるので、そのうちまた読んでみよう。
どうも厚めの本なので読むのに躊躇しちゃうんだよねぇ(^◇^;)