妖怪姫、婿をとる 妖怪の子預かります5/廣嶋 玲子 | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ


ページ数:219P
発売日:2018年01月

さらわれた許嫁を取り返すのに手を貸してほしい。
久蔵の訴えに、弥助は仰天した。
人さらいなら、十手持ちにでも訴えるのが筋ではないか。
聞けば許嫁の初音は妖怪だというのだ。許嫁が妖怪?
驚きのあまり言葉を失う弥助。
だが真剣な面持ちの久蔵に心を動かされ、千弥は妖猫族の姫、
王蜜の君を紹介する。
王蜜の君の手引きで初音がさらわれた先、華蛇族の
屋敷に忍び込んだ久蔵だったが……。
久蔵に降りかかる試練を描く、人気シリーズ第五弾!
--------------------------
シリーズ第5弾

前作の最後は、許嫁が攫われたから、救出するのに
手を貸してくれと久蔵が駆け込んできたところで終わった。
今回は、まさにその続きです。

なんで誘拐ごときで、自分たちに助けを求めるんだと
不機嫌になった二人だったが、攫った相手が妖怪だという。
久蔵の許嫁は人間だと思っていた千弥と弥助は驚いた。
しかも、その相手はよりにもよって、以前、千弥に
こっぴどくフラれた気位の高い華蛇族の姫だった。
久蔵にしても、許嫁とはいえ、女というよりは妹を
可愛がっているようなものだったが、攫われたとなると
話は別である。

千弥に紹介されたのは、これたまよりにもよって
妖猫族の姫、王蜜の君だったぁ~
悪い予感しかしない(^◇^;)
王蜜の君の案内で屋敷に、忍び込んだまではよかったが
人間の侵入に気付かない妖怪ではない。
あっさり捕まった久蔵だったが、初音を攫ったのは
初音の乳母である萩乃だったのだ。
華蛇族の姫が、人間などと夫婦になるなど言語道断!

ってことで、萩乃は久蔵に3つの試練を与える。
弥助と同じように、子供を預かるだけというのだが
ただで済むわけがあるまい。
久蔵は無事に試練を乗り越えることが出来るのか?


いやぁ~今回もイラっとしながら、読まされてしまった。
久蔵が悪い奴だとは思ってなかったけど、許嫁の為とはいえ
一生懸命に試練を乗り越えようとしながらも、久蔵自身の
優しさが見えたのがよかったなぁ~

それにしても、初音の料理の腕がなんというか
薬屋探偵の秋を連想させたのが恐ろしかった。
これから料理を少しずつ教わるとは思うけど
味見をする久蔵を思うと、ちょっと可哀そうかも・・・

そして初音の乳母の旦那様が、まさかの・・・
そもそも種族が違うじゃないかぁ~
しかも乳母の萩乃が惚れぬいたというからスゴイ

そういえば、妖怪の世界にも飴湯というものがあるのねぇ
猟奇犯罪捜査官の藤堂比奈子が、疲れている仲間のために
飴湯を入れているシーンを思い出しました。

さて、イラっとしながらも、やはり続きを読みたいので
いつか続きを読みましょう(^◇^;)