ページ数:323P
発売日:2017年04月
検死を行う法医学部の大学院生・石上妙子。
自殺とされた少女の遺書の一部が不思議なところから発見された。
妙子は違和感を持つなか、10代の少女の連続失踪事件のことを、
新聞と週刊誌の記事で知る。
刑事1年目の厚田厳夫と話した妙子は、英国から招聘された
法医昆虫学者であるサー・ジョージの力も借り、
事件の謎に迫ろうとするが…。
「猟奇犯罪捜査班」の死神女史こと石上妙子検死官の
過去を描いたスピンオフ作品が登場!
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シリーズ番外編
続きだと思っていて、何気に登場人物欄を見ていたら
石上妙子 大学院生となっていた( ̄△ ̄;)エッ・・?
厚田巌夫 新米刑事となっていた(゚ロ゚;)エェッ!?
で、番外編だったと思って(´。`;)ホッとした(^◇^;)
タイトル見たらわかるのにね(○ ̄m ̄)
法医学部の教授のもとで担当した、自殺とみられる少女の
検死をした際、気になる紙片を発見した。
違和感を持った妙子は、それを検案書に記入する了解を貰って、
判断は警察にまかせることにした。
同じ頃、十代の少女が連続して失踪しているという
新聞の記事を見て、週刊誌で同じような記事と
記者の名前が書いてあったことを思い出す。
そんな中、法医昆虫学を研究しているサー・ジョージを
紹介されるのだが、その仕事を非効率的だと思った妙子は
教授から君の役に立つと言われ、初めての講義の内容を
聞きに行って夢中になってしまった。
そんな時、二人の刑事が訪ねてきた。
ベテラン刑事と、新米の厚田だった。
妙子が提出した検案書に厚田が気付いての事だったが
そこに違和感を感じただけでなく、近くからは
別の遺体が出てきたためだった。
妙子は、自分が気になっていた新聞記事と
週刊誌を厚田に渡した。
その後、週刊誌に連続少女失踪事件の記事を書いた
記者から連絡が来るのだが、スクープ狙いと思える
物言いにイライラする妙子・・・
捜査が進む中、妙子は法医昆虫学者の研究を
サポートすることになり、これは犯罪を解くための
鍵になるのではと思い、実際に成果が見えてきたのだが・・・
色んなところで色んな事が交差して繋がって
結末に向かっていきます。
これは番外編を先に読んでも大丈夫かな?
ガンさんや、死神女史の若い頃の話なので
興味深く読みました。
変態法医昆虫学者との繋がりとか、ちょっとだけあった
死神女史の過去の描写も気になっていたので
どのタイミングで出してくる?と半分期待しながら
怖いもの見たさで読み進めました。
隙間を埋めるだけでない物語のおかげで
本編の面白さが増しましたよぉ~