ページ数:270P
発売日:2016年12月
12月25日未明、
都心の病院で大量殺人が発生との報が入った。
死傷者多数で院内は停電。現場に急行した比奈子らは
生々しい殺戮現場に息を呑む。
そこは特殊な受刑者を入院させるための特別病棟があり、
狙われたのはまさにその階のようだった。
相応のセキュリティがあるはずの場所でなぜ事件が?
そして関連が疑われるネット情報に、
「スイッチを押す者」の記述が見つかり……。
大人気シリーズは新たな局面へ、戦慄の第7弾!
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シリーズ第7弾
プロローグが海外での描写になっていたので
今回の現場は海外になるのか?と思っていたら
普通に日本の場面だったけど、最後に繋がってました。
なるほど、そういう繋げ方だったんですね。
クリスマスの夜。三木と麗華さんが刑事課を訪れて
束の間の楽しい雰囲気を味わっていたのだが
そこに緊急のアナウンスが流れる。
瞬時に刑事に戻り現場に向かうのだが、
特殊な受刑者が入院しているという病院は
停電していて現場は混乱。ガスも撒かれていた。
狙われたのは10F・11Fの特別病棟で、死傷者が出たのは
10Fだというが、11Fは特別にセキュリティが厳しいのに
犯人が侵入した痕跡がある。
しかし、特殊な受刑者が入院している事は
一般には知られていないはず。
しかもピンポイントで確実に躊躇いもなく
手際よく患者のみを殺している。
警視庁の田中管理官から、合同捜査にはならないだろうが
現場の状況を見ておくように言われた厚田班。
早速、比奈子がカメラ映像から違和感を見抜く。
そこには犯人と思しき人物が映っていた。
現場を見ている中で、ガンさんが「犯罪者じゃねぇ、
受刑者だ。罪を償っている最中だったんだよ」
というセリフからガンさんの捜査に対する姿勢を
見せてもらった気がした。
その後、死神女史や、三木鑑識官などの捜査から
犯人の概要がぼんやりと見えては来るものの
色んな事が隠されて、捜査もまともにできない。
そんな中、今度は眼球を抉り出された遺体が発見される。
行方不明になっていた病院関係者らしい。
そして、プロファイリングを依頼する為
比奈子はセンターへと向かう。
そこで、保が面倒を見ている前の巻の登場人物に会う。
比奈子の優しさと強さがすごく分かるシーンです。
そしてプロファイリングの結果は・・・
無理矢理終わらせられた感じの事件だったので
なんか消化不良だなぁと思い始めた頃
犯人の本当の目的に思い至り、改めてゾッした。
キーになるのは「スイッチを押す者」
最初から読んでいる人にはわかるワードです。
こういうのが、精神的に恐怖だと思うんですよね。
色々想像はできるけど、姿が見えない。
これは新たな展開への序章と取った方がいいでしょう。
何とも言えない嫌な予感しかしないんですけどぉ~