君を愛したひとりの僕へ/乙野四方字 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:253P
発売日    2016年06月

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に
揺れ動いていることが実証された世界―― 
両親の離婚を経て父親と暮らす日高暦(こよみ)は、
父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞(しおり)という
少女に出会う。 
たがいにほのかな恋心を抱くふたりだったが、
親同士の再婚話がすべてを一変させた。 
もう結ばれないと思い込んだ暦と栞は、兄妹にならない
世界に跳ぼうとするが…… 
彼女がいない世界に意味はなかった。
『僕が愛したすべての君へ』と同時刊行
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初めましての作家さん

2冊対になっている本ということで、興味を持って購入。
どっちを先に読むかは、他のレビュアーの方の意見を参考に
こちらを先に読みました。
作中に出てくる用語などが噛み砕いて説明されているので
SF苦手な人はこっちを先に読んだ方がいいかもです。

並行世界が認識されているという世界観が面白かったです。
この並行世界を研究対象にまで高めたのは
虚質科学研究所の所長(栞の母)なのだが、その元になる考えが
所長の大好きなアニメの世界観だったというから驚き
それこそ好きこそものの上手なれですね。

こちらの僕(暦)は、両親が離婚して研究所に勤める
父親と一緒に暮らすことを選んだ世界。
その研究所で出会った少女(栞)が暦の運命を決定づけた。
研究所のマシンを勝手に操作して、暦を実験台に
並行世界への移動を偶然にも成功させてしまった。

それから二人は一緒に行動する事が多くなり
恋心を抱くまでになったのだが、父と栞の母が
再婚することになり、このままでは二人が兄妹になる。
そうすると結婚できないと思いこんだ二人は
二人が兄妹にならない世界に飛ぼうとするのだが・・・

彼女がいない世界に意味はないと思った僕が
最後にたどり着いた結論は・・・

解決策を模索して、他の全てを拒否して研究に没頭する。
そんな愛の形もあるのかと痛々しい思いもあるけれど
これはこれで一途な愛の物語。
そして、うまい具合に「僕が愛したすべての君へ」の中に
組み込まれているというか、補完し合ってる感じです。
両方読むことをお勧めします。

そして気に入ったのがイギリスの詩

子供が生まれたら犬を飼いなさい
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

これは、何か泣けました˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚


ところで、本の最初にこんなのがあったんだけど
これは著者のサインですか?

 

今朝、大阪で大きな地震があったそうで・・・

皆さんは大丈夫でしたか?

mokkoは出社するまで全然気づきませんでしたよ。

っていうか、こっちは揺れなかったんだけど

ちょうど電車に乗るくらいの時間だったのよ

千葉でそのうち大きいのがって思ってたら

大阪と群馬ですもんねぇ

本当に地震が多くなりましたよね。

気を付けるにも限度があるので、備えだけは

mokkoもするようにしましょ。