ページ数:354P ページ数:347P
発売日:2005年09月 発売日:2005年09月
平安の都では、奇妙な出来事が次々と起きていた。
巨大な蜘蛛の牽く車が姿を現わし、孕み女が、
たてつづけに腹を裂かれ殺された。
そんななか、顔にできた瘡が突然しゃべりだした平貞盛に
晴明と博雅が呼び出される。
それらは、やがて都を滅ぼす恐ろしい陰謀へと繋がって行く…。
晴明と博雅は俵藤太とともに、平将門の死の謎を追ううち、
将門の遺灰を盗み出した者がいたことを突き止める。
事件の裏に見え隠れする将門との浅からぬ因縁。
誰が、将門を復活させようとしているのか?
そして、その背後に蠢く邪悪な男の正体とは?
ラストまで息をつかせぬ展開と壮大なスケールで読ませる
人気シリーズ長篇。
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シリーズ8作目?
Mirokuさんに頂いた本です。
今回はいつものオットリした時間の流れが
始終緊迫したものになっているのですよ。
なんせ、初っ端から百鬼夜行ですよ
いや・・・その前に、童の晴明だった。
あぁ~なんて凛々しい!(あくまでもmokkoの脳内描写です)
しかも裸足!!(〃▽〃)ポッ
賀茂忠行の従者として夜の朱雀大路を通っている時
百鬼夜行の気配を察知して危機を脱する
さすが晴明!童の時から才能あったぁ~!
しかもこの百鬼夜行の鬼たちが手にしていたのは
人の体のパーツ
その意味するところとは?
更に鬼が落とした右腕を拾った妖しい男
蘆屋道満キター!
そしてあちらこちらで奇妙な事件が連発する。
盗らずの盗人が出没し、複数の妊婦が襲われ腹を裂かれる。
瘡を患った貞盛を治療する道満?
鬼たちが持ち寄った体のパーツを吟味する被衣の女とは?
裏で蠢く黒幕の存在
妖しい・・・妖し過ぎるのよぉ~
そして賀茂保憲の登場
あぁ~お久しゅうござりますぅ~
別のシリーズを読んでお気に入りになってたので
ちょっとドキドキしちゃいました(〃▽〃)ポッ
晴明と博雅と保憲の3ショットもいいなぁ~
なんて浮かれている場合ではないのだよ
保憲の依頼により事件を調べた晴明は
一つの繋がりに気付く。
それは平将門!!
ビッグネーム来たぁ~!!!
誰かが平将門の復活を企んでいる。
しかし誰が何のために?
現在と20年前の出来事が語られ、謎に満ちているのが
上巻の流れ。そして下巻は謎解きとガチンコ対決!
雅に妖しくゆっくりと緊迫して、心臓が痒くなりましたぁ
平将門と俵藤太の対決が楽しそうで悲しくなった
黒幕の過去の非道な行いに涙する博雅に
その優しさを見た!
今回は博雅のセリフに色々と癒されました。
「おれには、おれの速度がある。おれを急かせるな。
急かせると、道をあやまることのあるのが人だ」
思っていることをちゃんと清明には言える博雅がいいなぁ
そういえば照れる晴明も新鮮だったなぁ~
「博雅よ」
「何だ」
「そういうことは、そのように直截すぎる言葉で言うものではない」
「何故だ」
「返答に困るではないか」
「困るか」
「困る」
「それはよい気味だ」
(○ ̄m ̄)
いやあ~平将門って、物語映えするなぁ~
これも映画化してくれないかなぁ~
百鬼夜行に金かかりそうだけど・・・(^◇^;)
やはり獏ちゃんの陰陽師はすごく面白い!!
そういえば、単行本の装丁が美しかったのよ
カバーの中に更にカバーが掛かった本がある
装丁まで雅でした。