ページ数:235P
発売日:2010年01月
盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。
空ざまに逆立つ髪、睨むよう見つめる眼―
その異様なる気配を感じながらも、蝉丸は敢えて女を落とさず
憑く侭にしているというのだが…。一体なぜ?
女を哀れむ蝉丸が、ある夜、晴明と博雅を前に語り始めた
その哀しい過去とは!?「逆髪の女」など全八篇を収録。
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シリーズでは10作目になるのかな?
Mirokuさんに頂いた本です♪
↑クリックレビュー
和モノが続いて、脳みそが和モードになっていたので
今度は雅な和モノでいこうと思いチョイス
ちょっと前に単行本消化月間をやったんだけど
これも単行本でしたぁ~( ̄□ ̄|||)(||||▽ ̄)
一気に読んだつもりだったのに残ってました (;´_`)トホホ
電車で読むには大きくて重くてかさばるんですよ(^◇^;)
陰陽師も色んな作家さんが書いているけれど
全部読んだわけではないけれど、獏ちゃんの陰陽師が
一等好き!
脳内での晴明は野村萬斎さんになってるけど(○ ̄m ̄)
「瓶博士」「器」「紛い菩薩」「炎情観音」「霹靂神」
「逆髪の女」「ものまね博雅」「鏡童子」以上8篇収録
ゆったりとした時間の流れをそこここで感じるのですよ
牛車に揺られて移動する様、軋む音
博雅の笛の音、蝉丸の琵琶の音、鼓の音
櫻の花びらが舞い落ちる様
庭の草花を眺めながら簀の子の上で酒を酌み交わす
一方では業や神々、地脈が乱れた事による不思議が
人々を戸惑わせ追い詰める
そういう厄介な話を持ち込むのが博雅で
晴明が呼ばれるという流れなんだけど
この二人のやりとりが実にのんびりしてる感じで
のんびりしてる訳ではないんでしょうけど
その間の取り方とかがいいのですよ
相手に問いかけ、その問いに答える
当たり前の様でいて、なかなかそこは描かれない
だから、そこがいい
「どうだゆくか」
「うむ」
「ゆこう」
「ゆこう」
晴明と博雅、そして今回は盲目の蝉丸の出番も多かった
琵琶と笛と鼓の競演はお見事でした
活字にされた音を読ませて聴かせる
楽し過ぎますぅ~о(ж>▽<)y ☆
獏ちゃんの陰陽師にはゆったりした時間の流れと
ほどよい湿り気が感じられるのですよ
雅でシットリとした不思議な物語
大好きです♪
いつ読んでも大丈夫だと思っていると
なかなか読まないんですよね(^◇^;)
Mirokuさんに感謝です。
さて、次も陰陽師だよん♪
キマイラもちゃんと完結させてください
_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!