ページ数:407P
発売日:2016年02月
ソロモンとシェバの女王の末裔が伝えた『契約の箱』とは?
調査に向かった2人に、想像を絶する過酷な試練が襲いかかる。
「平賀、君に出会えたことは、僕の人生の宝だった。
本当にありがとう──」
バチカンの奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、
エチオピアから奇跡調査の依頼が入る。
はるか昔、ソロモン王とシェバの女王の子が
持ち帰ったという『契約の箱』。
その上空に、巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったというのだ。
早速2人は現地に向かうが、箱は聖職者の兄と弟に持ち出され、
行方不明になっていた。
さらに兄弟を追う平賀らの行く手には、想像を絶する
過酷な状況が待ち受けていて──。2人に生命の危機が迫る!
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バチカン奇跡調査官シリーズ第11弾
テロ攻撃に遭い、亡くなった老人は、故郷に帰りたがっていた。
老人の所持品は古めかしい謎の記号が綴られた羊皮紙だけだったが、
遺品だけでも故郷に届けたいというシスターの願いは
神父経由で奇跡的にロベルトの手に渡った。
正規の依頼ではなかったが、あらかた解読を済ませた
ロベルトだったが、文書解読部主任によって
文書は回収されてしまった。
後日、奇跡調査の依頼がエチオピアの大司教から届き
二人が担当する事になった。
エチオピアの真の契約の箱のレプリカである「タボット」の
ひとつが奇跡を起こしたらしい。
資料として出されたのはピンボケした写真3枚のみ。
それ以上は、直接会ってから話すということで
奇跡調査と並行してタボットの鑑定をすることになった。
現地に到着した二人を待っていたのは大司教だけでなく、
イタリア人で探検番組に出演していたマヌエルだった。
奇跡を起こしたタボットは、実は守り人である神父兄弟が
持ち出していて、巡礼の道の途中で奇跡が起こったという。
神聖なタボットを持ち出した事と、奇跡を目の当たりにして
怯えた二人がマヌエルに助けを求めてきたらしい。
タボットが持ち出されたことは、絶対に知られてはいけない。
ってことで、神父兄弟を追って、巡礼の道を辿ることになる。
なんとか手がかりを持っていそうな村にたどり着き
女王に宿泊を許されたものの、夜中に3人は拘束され
砂漠のど真ん中に置き去りにされる。
砂漠でのサバイバル!!
ロベルトが「平賀、君に出会えたことは、僕の人生の宝だった。
本当にありがとう──」と言わせるくらいに過酷なものだった。
っていうか、死ぬからぁ~!!
それだけではないぃ~
ソロモン王とシェバの女王の子が持ち帰ったという『契約の箱』
それのレプリカのタボット
この時点で、とある映画を想像した。
そして、それがモーセの十戒の書かれた石板を納めた「聖櫃」
となったら、あれでしょ!
インディージョーンズ!!
まさに映画バリの危機が襲い掛かってきますぅ~
頭の中では、完全に映画の再生が行われてましたよ
だって、想像しやすかったんですもの(^◇^;)
いやぁ~今までの流れをぶち壊すような冒険活劇です。
そこを潜り抜けるヒントは、ロベルトが最初に解読した
亡くなった老人が持っていた羊皮紙に書かれていた。
奇跡現象の解明は、意外なところからもたらされる形で
サックリ解決。
やっぱり天才ってすごいわぁ~о(ж>▽<)y ☆
っていうか、いつも平賀を助けてくれてありがとぉ~
そして、どんな時でも冷静で諦めない平賀に
ロベルトが尊敬の念を抱くのも納得だよね♪
そして・・・
やっぱり裏には奴がいたぁ~
金や骨董に係わるところには必ずいるんだから
別の意味で、裏組織のネットワークには恐れ入るわぁ~