バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:444P
発 売 日:2011年10月

英国での奇跡調査からの帰り、ホールデングスという田舎町に
滞在することになった平賀とロベルト。
ファイロン公爵領であるその町には、黒髪に赤い瞳の、
美貌の吸血鬼の噂が流れていた。
実際にロベルトは、血を吸われて死んだ女性が
息を吹き返した現場に遭遇する。
屍体は伝説通り、吸血鬼となって蘇ったのか。
さらに町では、吸血鬼に襲われた人間が次々と現れて…!?
『屍者の王』の謎に2人が挑む、天才神父コンビの事件簿、第5弾。
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バチカン奇跡調査官シリーズ第5弾

吸血鬼キタ──ヽ('∀')ノ──!!
カバーイラストからしてテンション上がるってもんでしょ。
しかも舞台となっているイギリスのホールデングスの町も
吸血鬼がいることを認めていて、公認の秘密になっている。
吸血鬼による殺人?も警察じゃなくて教会に依頼するという
徹底ぶり。

 

貴族から庶民までが一緒に暮らす町。
ファイロン公爵が建てた城のある山と、なだらかな山の
2つの小山があり、城側に近いほど家柄が良いという環境である。
客人はファイロン公爵の遠縁にあたるルーク家に滞在する。
その客の中にはなんと、●●までいたなんてぇ~ヽ(゚Д゚;)ノ!!

初っ端から●●の自伝が語られる。
何かの小説の引用か?と思ったけど、本文にも出てくる。
マジで信じたくなりますってば。

 

さて、今回のお話は奇跡調査ではありません。
奇跡調査の帰り道、道に迷って車ごと崖下に転落。
助けを求めて入った教会で、死んだ女性が吸血鬼として
蘇った現場に遭遇。
道が塞がれてバチカンに戻れなくなった二人は
事故の聴取も含めて足止めされ、ルーク家に滞在する事に。
そこで吸血鬼の調査に来ていたタリチャアヌ教授と出会い
二人も吸血鬼の調査に乗り出すことになった。

 

二人は早速、ロベルトが目撃した吸血鬼に殺された女性の事を
調べることにしたのだが、イギリス国教会が主流の町で
バチカンの神父の権威は通用しない。というか嫌われている。
二人は目立たないように、それぞれ自力で調査を開始することに。

 

ロベルトは町の図書館に、平賀は吸血鬼の移動にともなって
発生する青白い焔を調査する為に山に向かった。
そこで平賀は吸血鬼が神父を襲っている現場を目撃。
麓の教会で神父を襲った吸血鬼が、ものの数分で山の上に?

 

そんな時、ファイロン公爵の息子が城に帰ってくるとのことで
二人も伯爵に会えることに。
しかし晩餐の最中に、町で吸血鬼の被害者が出た。
すぐに現場に向かった二人は、別の吸血鬼の仕業だと断定。
吸血鬼は複数いる?

 

そして後半に入って、やはりドタバタ劇がぁ~!
調査官の二人は、あらゆる知識と証拠を総動員して
その正体を暴いちゃうんですけどね。
ちょっとガッカリしそうなところですが、最初の描写を
思い出すと、ガッカリすることもないかと思ってみたり。

 

そして、町を出る時の一瞬の描写がいい!
ここが一番興奮したかもぉ~(^◇^;)
そして最後の最後に、奴がまた関わっていた!
近いうちに鉢合わせしそうだなぁ~・・・
平賀、大丈夫かなぁ~と今から心配です。

 

今回は大好きな吸血鬼がテーマだったので
最後までテンション高い状態で読みました。
いつものようにスロー?スタートで、吸血鬼やイギリス国教会の
歴史や説明が結構長かったんですよ。楽しかったけど(○ ̄m ̄)

 

紋章の蘊蓄や貴族の話なんかも楽しかったし
ロベルトが調べていた古書稀少本なども
その繋がりを考えるだけでワクワクします。
更に吸血鬼と言えばルーマニアだと平賀同様、
mokkoも思っていたけど、違ったんですねぇ~
吸血鬼が苦手とする物も、まともな理由を聞くと、
ごもっとも!と言うしかない(^◇^;)
そこらへんの蘊蓄も楽しかったぁ~

 

既に次巻を読み終わっているのですが
先が気になってしょうがないことが発生。
先の巻にそれらしきカバーイラストを発見したので
またも数冊まとめて購入してしまいましたぁ~(^◇^;)
ってことで、しばらくはこのシリーズが続きます。
あぁ~なんて楽しいのぉ~(*´◇`*)